トップ > 賢人の食と心 > 祝御遷宮 伊勢神宮一覧 > 【特別企画】 祝御遷宮 伊勢神宮(外宮編)

上御井神社(かみのみいのじんじゃ)
下御井神社(しものみいのじんじゃ)

御正宮の西方の森の奥には「上御井神社」がございます。そちらは参拝出来ないのですが、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)をはじめ、外宮のお祭りで神様にお供えするお水を汲む井戸をお祀りしております。もう一つの「下御井神社」は土宮の奥にありまして、上御井神社のお水に何かあった場合は下御井神社のお水が用いられます。両神社は所管社というお社の一つで、お祭りを行なうにあたって重要なお役目をされているお社を所管社としてお祀りしております。

忌火屋殿(いみびやでん) 御饌殿(みけでん)
忌火屋殿では、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)やその他のお祭りでお供えするお食事を調理しております。「忌火(いみび)」とは「清浄な火」ということでございまして、調理する際は火鑚具(ひきりぐ)という道具で火をおこし、杉の古葉に点けてかまどの中に入れます。そして、できあがりましたお食事を御饌殿という建物にて神々にお供えいたします。御饌殿は、豊受大御神様が食を司る神様ということを表している、外宮にしかない御殿です。

毎日の日別朝夕大御饌祭では、5人の神主がご奉仕いたします。それぞれの大御神様にお供えをする「禰宜(ねぎ)」と別宮の神様にお供えをする「権禰宜(ごんねぎ)」、「御鑰(みかぎ:御殿の扉を開ける鍵)」を担当する「宮掌(くじょう)」、お供えものを担ぐ「出仕(しゅっし)」が2名、合わせて5名となります。出仕のうちの一人は朝からですが、祝詞(のりと)を奉上する禰宜をはじめ4人は、前夜から斎館(さいかん)という建物で参籠斎戒(さんろうさいかい:外に出ず身を清めること)し、祭典に奉仕します。

内宮・外宮をはじめとする125のお社は、それぞれに意味を持ち、ひとつのお祭りを行なうために集約されております。全てはその年の新穀を捧げる10月の神嘗祭(かんなめさい)、このお祭りに繋がっているのです。
伊勢神宮ウェブサイト http://www.isejingu.or.jp/

衣食住をはじめ、あらゆる産業の守り神として、私たちの生活の基盤を支えてくださる豊受大御神。 食事を通して健康でいられることへの感謝を捧げた後は、日々の食事も一段と有難く、おいしくいただけるような気がしました。
次回は、神宮で一番重要なお米を栽培している「神宮神田(じんぐうしんでん)」をご紹介します。

(2013年5月取材・文 島田優紀子)

*次回の「賢人の食と心」も是非ご期待ください。
神田編へつづく

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