がりょうち

「皆様の笑顔(幸せな温かい気持ち)を求めて」が、がりょうちの理念。
四季折々の旬のお料理と豊富に揃った美味しいお酒。ほっこりとした空間に、自然と笑顔になっていることでしょう。

アナグマの味噌仕立て鍋

先人の知恵に旬を学ぶ。

「今は食材に旬を感じることが少なくなりました。子ども達に旬の食材をたずねても、きっと答えられないことでしょう。」と話す店長。春には新芽の若々しい力を、夏には力強く茂った葉を、秋は栄養の詰まった実を、冬には土の栄養をたっぷり蓄えた根菜と、厳しい冬を越えた新芽の若々しい力を取り入れる。先人から引き継いだ知恵を子ども達に伝えていきたいとのこと。
また、オーナー様は新鮮で安心な野菜を仕入れるため、毎朝自ら京都府美山や大阪府箕面市まで買付に行かれているそうです。

アナグマとたぬき汁

一般にたぬき汁と呼ばれる料理に使用される肉は、アナグマの肉が使用されます。アナグマの巣穴にタヌキが同居することがあり、昔はどちらも「ムジナ」とよばれ混同されていたためだそうです。
タヌキの肉は臭みが強いため、たぬき汁に使う場合は臭みをとるため藁(わら)で包んで1週間ほど土に埋めるそうです。

アナグマの味噌仕立て鍋を、生七味でいただきます。

天然ものの美味しさを子ども達に残すために。

店長の祖父は丹波笹山で川魚料理店を営んでいたとのこと。物心付いた時から遊び場はその調理場だったそうです。季節感を大切にする店長のルーツは、そんな幼いころの体験にあるのかも知れませんね。
「野菜を自分の手で収穫し、土のにおいを感じてほしい。」との想いから、農園作りをはじめられているとか。また、大阪府箕面市の山にカタクリの栽培をはじめられたそうです。地元の農家の主婦の方々に依頼して、カタクリの種をまかれたそうですが、カタクリは種をまいてから収穫できるようになるまで、約10年を要するそう。
すぐには収穫できなくても、未来の子ども達のためにと、取り組まれています。

チョコレートと準チョコレートの違い

以前は、カタクリの鱗茎(りんけい)から取れるデンプンの粉を「片栗粉」と呼んでいました。現在はカタクリの生産量が非常に少ないため、ジャガイモやサツマイモから精製したデンプンが片栗粉として流通しています。

落ち着いた隠れ家で特別な時間を

がりょうちには看板の類は一切ありません。初めて来店されるお客様は少し戸惑われるかも知れませんが、ご予約のお客様と常連客様だけがお店に入れる仕組になっています。
そこには、落ち着いた特別な空間で心からのおもてなしをしたいという、がりょうちの想いが込められているように感じました。
そして、心からのもてなしと美味しいお料理をゆっくり楽しんだ帰りには、「大切な方にお渡し下さい。」と、ある素敵なプレゼントを、お土産としてお渡ししているそうです。プレゼントは2種類あり、渡す人のことを考えてどちらかを選ぶことで想いのこもったお土産となり、それを受け取った方も幸せな気持ちになることでしょう。

天然物の食材たち

長崎県 いなつ河豚てっちり

長崎県の自然豊かな海が育んだ、いなつ河豚のてっちり

兵庫県 香住 松葉ガニ

カニ刺し、カニしゃぶ、焼きガニ、甲羅焼き、カニ天ぷら、カニ酢、カニ雑炊などで。

生本モロコ

琵琶湖産の天然の本モロコ。照り焼きにして、木の芽酢で。

天然きのこ

40種類のきのこを使った特製きのこ鍋で。

DATA:

店舗情報 がりょうち

大阪市北区曾根崎新地1-2-10
キャノンプラザビル2F

TEL 06-6344-0004

営業時間 11:00~14:00/17:00~23:00 (金曜日のみ翌日朝3:00まで)

定休日 日曜・祝日

※土曜日は出張料理にて臨時休業の場合があります。お電話にてご確認ください。

URL http://garyochi.com

(2013年01月現在)

私達が生まれた地球という星の日本のすばらしさを食を通じてもっと知っていただき、皆様に笑顔あふれる幸せな食を感じていただきたい。お客様の一生の中の時間をお預かりいたしますので、わくわくドキドキしていただけるお料理とお酒、空間とおもてなしで心もお腹もまんぷくになって帰っていただきたい。お客様の笑顔がたくさんあふれるお店でありたいと思っております。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

【取材レポート】
野菜やお魚だけでなく、お肉もクマ、マガモ、キジ、ウサギ、ウリ坊などの珍しいものが入荷することがあるそうです。
今回は、アナグマの味噌仕立て鍋をいただきました。味噌のお鍋ということで、濃い味を想像していたのですが、意外とあっさりとしていました。アナグマの肉は少し固めで、独特の風味がありますが、とても美味しくいただけました。
どんな珍しいものがいただけるのかも、楽しみなお店です。