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茶葉から飲む味を家庭でも

甘露園で取り扱うフィルターインボトルや商品パッケージにはお茶のイメージを覆す遊び心のあるデザインを採用(画像上)。
女性の心をくすぐるかわいいパッケージのお茶。気軽なギフトとして贈りやすく、味にも満足できる品です(画像下)。

茶業界を取り巻く環境は今なお厳しさが続いており、国内の茶の作付面積は年々減少傾向。リーフ茶の消費量も低迷しています。その一方でペットボトルの緑茶飲料に対する需要は拡大。街中ではハイクオリティな日本茶が飲める専門カフェが増え人気を博していることから、日本人のお茶に対する価値観が変化してきていることがわかります。

「お茶は健康に良い」「美容にも効く」など、巷ではさまざまなことが言われますが、時を経ても変わらないお茶の役割は、人々にとってのコミュニケーションツールであることだと言う田村さん。これからはペットボトルのお茶に慣れ親しんでいる若い世代に、急須文化を広げていきたいと語ります。味とパッケージこだわったティーバッグを発売したり、おしゃれなフィルター付きのボトルでお茶の気軽な味わい方を提案したり。女性ならではの視点で新たな情報を発信し、急須文化につながる動線を切り開こうとしています。

「多くの人がペットボトルのお茶は手軽だと言いますが、本当にそうでしょうか。もちろんシーンによっては便利なときもありますが、スーパーで買って家に持ち帰るのは重たいし、たまった空のペットボトルをゴミとして捨てるのも大変じゃなかと思うんです。その点、茶葉は軽いしかさばらない。手間がかかるといっても飲むときにお湯を注ぐだけです。コーヒーチェーン店の味が浸透して、家でもコーヒーを豆から挽いて淹れる人が増えたように、お茶も急須を使って淹れてほしいというのが私の願いです。まずはお気に入りの急須を見つけるところから始めてもらえれば楽しみも増えるはず。茶葉から飲むお茶のおいしさを知ってもらい、閉ざしている日本文化をこじ開けていきたいと思います」。

誰でも挑戦できる日本茶の資格

日本茶鑑定士以外に日本茶のスペシャリストを育成する資格はあります。NPO法人日本茶インストラクター協会(日本茶の歴史や文化の普及に取り組む団体)が認定する中から、一般の人もトライできる3つをリストアップしてみました。興味があればチャレンジしてみては。

1)日本茶検定
お茶のおいしい淹れ方や健康効果など、日本茶にまつわる一般的な基礎知識が学べる検定です。1級から3級まであり、年齢を問わず誰でも受験することができます。検定の実施は年3回。インターネット環境があればパソコンやタブレットを使ってどこからでも検定が受けられます。

2)日本茶アドバイザー
協会が定めるカリキュラムをクリアし、認定試験に合格すると取得できる初級資格。歴史や栽培方法、品質審査の基準など、日本茶検定より一歩踏み込んだ知識を学ぶことができます。日本茶教室のアシスタント、カフェや日本茶販売店で働きたい人など、日本茶にまつわる仕事をしたい人は取得することで活動の幅を広げることができます。

3)日本茶インストラクター
日本茶に関する専門知識や技術を備え、日本茶のプロとして活躍できる人材を育成することを目的とした中級資格。有資格者はカルチャースクールの講師を務めたり日本茶アドバイザーを指導するなど、教育活動を行うこともできます。試験は筆記試験と実技試験があり、受検資格が得られるのは20歳以上。

(2018年5月 取材・文 岸本 恭児)

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