アミチェ
アミチェは、ビルの6Fにある、落ち着いた雰囲気の老舗フレンチレストラン。 都会のど真ん中にありながら、ビルの最上階にあるのでとても静か。少しだけ日常を忘れて、ゆったり贅沢な時間を過ごしたいという方にはピッタリ。季節ごとの新鮮な素材で丁寧に作り上げた、ヘルシーなフランス料理が楽しめます。今回は、料理において特に大切にされていることについて伺いました。
トレイの上に乗せられた野菜はすべてトマト。
日本にもこんなに沢山の種類のトマトがあるんですね。
アミチェには、指定農家や契約漁師の方からとれたその日に連絡が入ります。その中からシェフが選んだものだけを仕入れるので、同じメニューでも素材は日々変わるそうです。生産者がこだわって大切に育てた素材、漁で釣り上げたものを、その方々の心をも引き継いで、おいしい一皿に仕立てること。その時々の味わいをお客様に楽しんでいただきたいという、アミチェの真摯な姿勢が感じられました。
この日のスープは、いろんなお豆さんのポタージュ。
前菜のあとに出て来るポタージュスープ。色鮮やかなスープには、いろんな豆を5種類も使用しているそうです。同じコースを頼んでも、その時に良いものを出してくれるので別の素材に変えてあることもあります。今日はどんな旬の素材を使ったお料理が出て来るんだろう・・・という期待も、アミチェに通う楽しみの1つになりますね。
形や色が揃っていなくても、昔ながらの方法で栽培した野菜を顔の見える生産者から直接仕入れることで「安心」が生まれます。「食材をつくる人」のこだわりや想いを「料理にする人」が理解し大切にしてつくることで、本当においしい料理となり、それが「食べる人」の心とカラダの健康につながるのではないでしょうか。
アミチェがお客様からご予約を頂いたときに、お好みやアレルギーがわかるようにしている工夫。
それは「店対お客」ではなく、「スタッフ対○○さん」という関係を大切にしているアミチェさんの気配りの表れ。
アレルギーをお持ちの方も安心してお料理を楽しむことが出来る。
アミチェのシェフは、正に「わたし専属」ですね。
トマトのジュレ
60時間掛けてトマトをこした、トマトの栄養凝縮のジュレ。泡もトマトのエキス。見た目は透明感のある色だが、トマトの味が濃くスッキリとした味わい。
天然鮮魚と筍の煮込み
漁船から直接新鮮なものを仕入れるため、魚介類はその日によって変わる。磯の香りと、ミルクの深みのあるコクが最後まで飽きさせない。
豚頬肉のグラタン
柔らかいお肉とチーズのクリーミーさ、ジャガイモ(インカの目覚め)の甘みと香りがとても合っていて、とろけるよう。
ハチミツと苺のアイスクリーム
自家製ハーブのジュレが添えられた苺づくしのデザート。2種のソースも苺が使われ、爽やかな喉越しとスッキリとした後味が食後にピッタリ。
食物アレルギーとは、食品中のアレルギー物質(アレルゲン)を体内に取り込むことによって起こる様々な反応のことをいいます。
身体にとって異物となるものが体内に入ると、免疫機能が働き、異物を早く体から排除しようとします。その免疫機能が、ときに体に必要なものや、無害なものまで排除しようと働くことがあります。食物が原因で起こるアレルギー反応は人により様々ですが、消化器系症状、皮膚症状、呼吸器系症状などとして現れることがあります。
アレルギー反応の中でも、生死に関わる重篤な症状が伴うものをアナフィラキシーショックといいます。原因となる物質を少量食べただけでも強いアレルゲンとなり、呼吸困難や意識不明など重篤な症状を引き起こします。
DATA:
店舗情報 フランス料理 アミチェ
大阪市中央区心斎橋筋1-5-31
ラ・シーンビル 6F
TEL 06-6251-3076
営業時間 11:00~14:30(L.o)/17:00~21:00(L.o)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
URL http://www.ami-gr1980.com/
(2012年10月.現在)
当店での食育といえば、本当にリラックスして料理を楽しんでいただくために、お客様一人ひとりの好みやアレルギーに出来るだけ対応させていただいていることです。はじめてのご来店の際に、苦手な食材を教えてくださった場合、次回ご来店時にはその食材が入らないよう、シェフがあなただけのメニューをおつくりいたします。乳製品アレルギーのお客様にバターを使わないフレンチをご用意させていただいたところ、大変驚かれ、以後親しくしていただいています。
また、アレルギー体質のお子さんが増えてきていたり、年配の方は油っぽい食事が苦手だったりするので、レストラン探しに大変苦労するとお聞きすることがあります。少子高齢化の時代、ただ単にレシピどおりにつくるのではなく、旬やお客様の好みに合わせた健康フレンチ料理をこれからも創作していきます。
是非お立ちよりください。
【取材レポート】
今回は1番シンプルなコースを頂いたのですが、スタッフやシェフが一品ずつ丁寧に説明を添えてくれるので、お料理や素材への関心も高まり会話も弾んで、楽しく食事をさせていただきました。
更には「自分の好みや苦手なものを覚えてくれている。」そんな温かい心遣いもお客様の健康と満足につながり、「親子でアミチェのファン」という昔から通われているお客様が多い所以だと感じました。