だし工房 宗達
昆布などの佃煮の老舗「神宗」がプロデュースする「だし工房 宗達」。だし専門のショップとして、手軽に本格的なだしを引くことができるオリジナル商品や手法を提案しています。今回はフラッグ店の京都店におじゃまし、だしの魅力を伺いました。
コーヒーを淹れるのとまるで同じ方法。これで一流料理人なみのだしが取れるとは驚き。「実はサイフォン式でもおいしいですよ」と和田さん。
さまざまな方法を試作して、ようやく完成した独自の昆布カット法。この不思議な形が旨みを引き出すのに大きな役割を果たす。
3つの味を飲み比べる"ききだし"
だし工房 宗達の人気商品
オリジナルブレンド「行平」
独自の比率で旨みを引きたて合うようにブレンドされた一番だしパック。人気を分ける3種類は風味もそれぞれ。
こいくち醤油 かえし
うすくち醤油 かえし
醤油や砂糖、みりんを合わせた調味料。引きたてのだしで割ってめんつゆや煮物にすると、簡単に味が決まります。
タイミングがよければ出合える、うれしい試食のサービス。だしがらまで素材を味わい尽くせるのは、上質だからこそ。
DATA:
だし工房 宗達(京都店)
京都府京都市中京区蛸薬師通堺町東入雁金町375番地4
TEL 075-256-8752
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜日
(2014年7月 現在)
【取材レポート】
旨みのことや商品開発の秘話など、身になるお話が満載でしたが、中でも興味深かったのは、だしと心身の関係。だしが美肌やダイエットに有効なことは知られていますが、風味が脳に働きかけ、精神を落ち着かせる効果もあるのではないかと、近年医学的な視点からも注目されているそうです。そんな可能性を秘めただしの魅力を子どもたちにも伝えていきたいと、同店では小学校でもだし教室を開催。最近キッチンカーができたらしく、全国各地を回ってだしのすばらしさを広げるのがこれからの目標だそうです。