Reve do chef(レーブドゥシェフ)
神戸は洋菓子店の激戦区。全国展開する有名店も多く、昔から地元の人に愛されている老舗店も数えきれないほどあります。その中でもレーブドゥシェフは、舌の肥えた神戸っ子たちも一目置く名店。本店は郊外にありますが、他県からも買いに訪れる人が絶えません。
Reve de chef(レーブドゥシェフ)の店名は「シェフの夢」という意味。扉の向こうではシェフ渾身のとっておきのスイーツたちが迎えてくれます。本店(名谷店)と北六甲店ではカフェスペースを併設。イートインでしか味わうことのできないパフェやランチもあります。
夏場のおもたせやお中元に人気のアイスクリームやジェラート。フレッシュなおいしさが口いっぱいに広がります。東日本大震災後、佐野さんは気仙沼へ。地元の食材を使って子どもたちとケーキを作り、笑顔の輪を広げる活動にも尽力。
ひょうごの匠や神戸マイスターに認定されている佐野さん。兵庫県洋菓子技術専門学校の校長も務め、後進の育成にも力を注いでいます。
レーブドゥシェフのおすすめ
パパプリン&ママプリン
北海道産のクリームを使い、トロリとなめらかな口当たりのパパプリン。ママプリンは淡路産の放し飼いで育った鶏が産んだ自然卵を使用。
新茶のダックワース
石臼で挽きたての抹茶を加えているため風味が高いのが特長。苦みや渋みはなく、割ると中は鮮やかなグリーン色。
シュークリーム
世代を超えて人気のシュークリーム。たっぷり入ったクリームは後を引くおいしさ。添えられたアイスは二郎イチゴを使った果汁率55%のリッチな味。
DATA:
レーブドゥシェフ 名谷店
兵庫県神戸市垂水区名谷町321-1
TEL 078-706-5080
営業時間 10:00~20:00
(カフェ:10:00~19:00オーダーストップ)
URL http://www.revedechef.co.jp/
(2016年8月 現在)
【取材レポート】
小さいころから手先が器用で、味に敏感だった佐野さん。実家の和菓子店の手伝いで、学校が休みの日は12時間かけてあんこを炊いていたことや、食通の父親にいつもいいものを食べさせてもらっていたことが、今のケーキづくりにつながっているそうです。「お客様には感謝の気持ちを大事にしたい」と、佐野さん流のおもてなしにはセンスが垣間見えます。本店では雪の降る日はカイロを、雨が降ったときはタオルをお客さんに手渡すことも。暑さに汗が噴き出たこの日は、出入口にほんのりオレンジの風味を乗せた冷たい水がさりげなく用意されていました。行き届いた心配りにお客さんもニッコリ。気持ち良く店を後にされていました。