みなと食堂
鯛の刺身に煮たこ、ふんわり焼きあがっただし巻き卵。じっくり煮込まれ、いい色になったおでんも捨てがたいかも。目移りしてしまうおかずが目白押しのみなと食堂は地元っ子の胃袋をがっちりつかんでいます。
明石と淡路島を結ぶジェノバライン乗り場がすぐ目の前。青いテントに真っ赤な暖簾が掛かっていたら営業中です(画像上)。冷蔵ケースには刺身や煮物、サラダ、おひたしなど、さまざまなおかずがスタンバイしています(画像下)。
新鮮な魚介を使った料理がずらり。どの一品もごはんはもちろんお酒も進むこと間違いなしです(画像上)。明石といえばやっぱりタコ。タコは刺身、天ぷら、煮付けといろんな料理で味わうことができます(画像下)。
店内は昔懐かしい食堂の趣き。昼時をすっかり過ぎてもポツポツとお客さんたちがやってきます(画像上)。料理はどれもリーズナブル。うどんや焼きめし、豚のしょうが焼きなどもあり、腹ペコを満たす幅広いラインアップ(画像下)。
みなと食堂のおすすめ
焼き穴子丼ぶり
この丼ぶりを目当てに訪れるお客さんもいる名物。ふっくらとした穴子とごはんに出汁が染み込んで箸が止まらない。
明石だこ入りだし巻き玉子
焼き立てのだし巻き玉子にたっぷりと出汁をかけた一皿。アツアツふわふわの食感が最高です。
刺身
この日のおすすめは鯛とマグロの盛り合わせ。身の引き締まった鯛は明石でしか食べられない贅沢な味。
煮たこ
こっくりといい色に煮上がったタコはやわらかでふくよかな味。明石を代表する家庭的なおかずです。
DATA:
みなと食堂
兵庫県明石市本町1丁目19-7
TEL 078-911-2681
営業時間 7:30〜19:30
定休日 火曜、第1・3月曜
【取材レポート】
今は静かな店の周りも、30〜40年前はずいぶんと賑わっていたそう。「うちの他にも同じようなめし屋が5軒並んでいてね。昔は釣り人のために朝の5時半には店を開けとったよ。人の流れが変わったんは明石海峡大橋ができてから。めし屋も次々に潰れてしもたね」とご主人。ポツリとこぼれた言葉に寂しさが滲んでいました。それでも元気に営業を続けるみなと食堂は、次の世代に活気をつなぐ港町の誇り。これからも末長く、明石のうまいもんをリーズナブルな価格でたくさんの人に届けてほしいものです。