iro-hanaかふぇ食堂

カフェのランチと聞けば、ワンプレートにデリやパンが乗ったカジュアルなものをイメージしますが、「iro-hanaかふぇ食堂」では本格和食がスタンバイ。煮物や和え物などが皿と小鉢に彩りよく盛り付けられ、品数の多さとボリュームにお客さんたちは目を輝かせます。

ランチタイムにはすぐにいっぱいになってしまう店内。事前予約はできないので、オープン時間を狙って来店を(画像上)。バラエティーに富んだ定食。野菜がたっぷりでヘルシーなことから、多くの女性に支持されています(画像下)。

健やかな体づくりを食で応援

三宮駅からほど近く、アクセスの良い「iro-hanaかふぇ食堂」は3年前にオープン。ランチやディナーには、肉や魚をアレンジした週替わりのメイン料理が楽しめる定食メニューが並びます。11時半から始まるランチタイムには心待ちにしていたお客さんがどっと押し寄せ、オープン後わずか10分で満席に。14時半のラストオーダーまでに売り切れてしまうことも少なくないと、店主の吉川哲雄さんは言います。

吉川さんは京都にある和食の老舗店や有名ホテルの調理場を渡り歩いた経験豊富な料理人。子どもが生まれたことをきっかけに不摂生を見直し、スポーツにもチャレンジするようになりました。トライアスロンやフルマラソンに参加する中で気がついたのは食の大切さ。「健やかな体づくりは内側からのアプローチが不可欠。バランスを意識した食生活を応援したい」と、夢だった自分の店を開きました。

野菜コーディネーターの資格を持つ吉川さん。丹波から届く野菜は、体に優しい無農薬栽培にこだわります(画像上)。仕込みに時間をかけて一品一品丁寧に仕上げ。美しい盛り付けにも、吉川さんが大事にしてきた和食の技法が垣間見えます(画像下)。

和食の基本技法を用いた定食

扱う食材は選りすぐった旬のもの。兵庫県丹波市の契約農家から取り寄せる無農薬栽培の野菜や、吉川さんのふるさとである鹿児島県徳之島から、農家を営む家族が育てたみずみずしいフルーツや黒糖が届きます。定食では20品目以上を使うことを心がけ、一日に必要な栄養素とカロリーを意識してメニューを構成。和食の技法をベースに、「どうしたら食材の味が活きるか」を考えながら、蒸す・煮る・焼くなどシンプルに調理します。

外食では塩分と油の摂りすぎが気になるところ。同店はこってりとした揚げ物は控え、素材のうま味を引き出した薄味が基本です。取材に訪れた日のメイン料理の一つはブリ大根煮。定番の和食料理で濃い味が一般的ですが、しょうがを使わず酒で臭みを取り、すまし汁のようなあっさり味に仕上げるのが吉川さん流です。ブリも刺身用の新鮮なものを使用。じっくりと時間をかけて出汁を染み込ませた大根がオリジナルの雑穀ごはんとも好相性です。

オーダーがあれば、弁当にも対応してくれるそう。ごはんには、出汁を取った後のカツオや昆布を余さず使い手作りしたふりかけをたっぷりと(画像上)。軽やかな足元を実現するシューズも販売中。店頭で履き心地の良さを試してみて(画像下)。

アスリートは3食バランスよく

店にはスポーツ愛好家もしばしば訪れ、求められれば食のアドバイスも行うそう。その中で吉川さんがたびたび指摘するのが、過度な糖質制限。「運動をするうえで一番良いエネルギーになるのが糖質。アスリートは日々の動きの中で摂取した糖質をきちんと消費できるので、厳しい制限は不必要。本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには、3食バランスよく食べてほしい」と訴えます。

店内の一角ではカラフルなランニングシューズをディスプレイ。吉川さん自身が長年愛用し、性能に太鼓判を押す「On(オン)」というスイス生まれの高機能シューズです。「食と同様に、快適に歩いたり走ったりできる足元もサポートしたい」と販売も行っています。

iro-hanaかふぇ食堂のおすすめ

iro-hana定食

豆乳ジュース、サラダ、小鉢4種、メイン、ごはん、味噌汁、漬物が付きます。豆乳はパイナップルジュースと割って飲みやすく。

DATA:

iro-hanaかふぇ食堂

兵庫県神戸市中央区磯上通6-1-17

TEL 078-222-5289

営業時間 ランチ 11:30〜15:00(L.O 14:30)ディナー 17:30〜22:00(L.O 21:30)

定休日 日曜

iro-hanaかふぇ食堂 からのメッセージ

素材の持ち味をそのままに、丁寧に仕込んだ和の定食が自慢です。私が自信を持っておすすめする高機能シューズ「On(オン)」は試着も可能。気軽にお立ち寄りいただき、まずは手に取ってみてください。

【取材レポート】

自身を「走る料理人」と称し、トライアスリートとしても活躍する吉川さん。毎年徳之島で開催されているトライアスロンに参加し、リレーの部で2連覇を果たしました。今年、3連覇を目指してトレーニング中だそう。2019年には徳之島の観光大使に選ばれ、ますます地元愛が止まらないと笑顔で話してくれました。