かぶ
アブラナ科に属する、秋に発芽し冬を越え、翌年に実がなる越年草です。可食部は大きな根だけではなく、葉っぱや茎も美味しく食べることができます。家庭菜園でもできる、野球ボールほどの小型の「金町小かぶ」や、5kgほどまでに大きく成長する、京野菜の一種である「聖護院かぶ」など、様々な大きさや形、色の種類があります。
とても古く、原産地はアフガニスタンあたりで、その後日本では縄文〜弥生時代に大陸から伝わったとされ、日本書紀には持統天皇がカブの栽培を推奨したことが記載されているとのことです。また、語源については、「かぶりを振る」などに使う、頭を表す言葉「かぶり」が由来という諸説があります。
日本での主な産地は千葉県柏市で、全体の3割ほどを占めており、こどもの握りこぶしほどの大きさの小カブは白くて艶々しており、サラダや煮物、漬物や炒め物まで万能に使える料理の味方です。
かぶの栄養成分
・アミラーゼ
カでんぷんの消化酵素として働き、弱った胃腸をサポートします。
・β-カロテン
かぶの葉には、髪や肌の健康や喉や肺の呼吸器系統を守る働きがあるβ-カロテンを多く含みます。
・ビタミンC
β-カロテンと同じく抗酸化作用があります。風邪の予防や肌の健康維持などに効果があると言われています。
かぶの選び方・保存方法
根の色がくすんでおらずハリと艶があり、葉もみずみずしく元気なものを選んでください。保存方法については、葉は予め切り落とし、根は乾燥を避けるためラップやビニール袋に包んで冷蔵庫の野菜室に保存してください。葉は日持ちしませんので、塩茹でして小分けしたものを冷凍すると便利です。
エビとカブラのあったかスープ
材料|4人分(塩分量1.5g)
- エビ・・・・12尾
- カブラ・・・・2個
- だし汁・・・・800cc
- 卵・・・・2個
- しょう油・・・・大さじ1.5
- 酒・・・・大さじ2
- ショウガ・・・・一かけ
- 塩・・・・適宜
エビとカブラのあったかスープ|作り方
- エビは背ワタをとっておく。カブラは葉の部分を6mm幅に切り、根は皮をむいて12等分する。
- ショウガを包丁の腹でたたいてつぶす。
- お鍋にだし汁、カブラ、ショウガを入れて加熱し、カブラが柔らかくなってきたら、 しょう油、酒、エビを入れる。
- エビに火が通ったところで、カブラの葉を入れ、沸騰してきたら割りほぐした卵を、穴のあいたオタマを通して流し入れ、ふんわりとさせる。
- 塩で味を整えて、スープ皿によそう。