キクラゲ
名前に「クラゲ」と入っていますが、海のクラゲではなく木に生えるキノコの仲間です。アジアに広く分布し、日本では室町時代から食され、江戸時代には栽培もされていましたが、現在国産品の流通は全体の数パーセントほどです。
生の状態では限られた地域でしかなかなか見かけませんが、乾燥状態のものは一年中出回り乾物コーナーで手に入れることができます。キクラゲには複数種類があり、人工栽培で一番流通している「アラゲキクラゲ」、全体が真っ白な「白キクラゲ」などがあります。主に中華料理などで使用されますが、生キクラゲを湯通しし、冷やして刺身としていただく食べ方も美味しいです。
森や林などでは、枯れた広葉樹や切り株から自然に生えています。また、自宅で栽培できるセットもあるので、生キクラゲを味わってみたい方におすすめです。乾燥から水で戻したものとは違い、ぷりぷりでサクサクした食感は生ならではです。
キクラゲの栄養成分
・食物繊維
整腸効果のある食物繊維には水溶性と不溶性があり、きくらげには両方含まれているのでダイエットにおすすめです。
・鉄分
全身に酸素を運ぶヘモグロビンは、鉄分が無いと合成することが出来ません。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がるので、野菜と一緒に摂ることをおすすめします。
・ビタミンD
カルシウムの吸収を助ける役割があり、骨粗鬆症の予防になります。
キクラゲの選び方・保存方法
生のキクラゲの場合は、キッチンペーパーで包み密閉容器で冷蔵庫に保存します。冷蔵庫ですと一週間ほど持ちますが、冷凍の場合は1ヶ月ほど保存できます。乾燥状態のものは湿気に注意しパッケージの保存方法の内容に従って保存してください。 乾燥タイプのものは、形がよれておらず厚みのあることがポイントです。
タケノコとキクラゲの梅肉揚げびたし
材料|4人分(塩分量1.8g)
- タケノコ(ゆで)・・・・200g
- キクラゲ(乾燥)・・・・15g
- キュウリ・・・・100g
- [フキノトウ味噌]
- 赤ピーマン・・・・60g
- ネギ・・・・50g
- 梅干・・・・大2個(30g)
- だし汁・・・・150g
- しょう油・・・・大さじ1
- ミリン・・・・大さじ3
- 揚げ油・・・・適量
タケノコとキクラゲの梅肉揚げびたし|作り方
- キクラゲは水で戻してからさっと湯通しし、食べやすい大きさに手でちぎっておく。
- キュウリは縦に半分に切り、スプーンで種をとる。4cmの長さに切り、縦に2~3等分に切る。
- タケノコは4cm長さに切ってから、縦5mm厚に等分する。赤ピーマンも他の具材に合わせて、4cmの長さに切る。ネギは2cm幅の斜め切りににする。
- 梅干は種を取り除き、果肉を包丁でたたいて、ペースト状にする。
- 鍋に、だし汁と(4)、しょう油、ミリンを入れて、ひと煮立ちさせる。
- フライパンに、底から1.5cmほど油を注ぎ、弱火~中火にかける。キッチンペーパーなどでしっかり水気をふき取った(3)を、タケノコ、キュウリ、赤ピーマン、ネギを順番に入れ、素揚げにする。揚がったものからキッチンペーパーに乗せて油きりをする。
- (6)が温かいうちに、温めた(5)に漬け、(1)のキクラゲも加える。漬け汁も野菜も熱々のうちに合わせるのがポイントです。よく絡ませたら、4等分して器に盛り付ける。