ナシ(和なし)は、バラ科ナシ属の植物で、高さ10メートルほどの落葉高木です。日本では古くから食用として栽培され、日本書紀にも桑、苧、栗、蕪菁と並んで梨の栽培を推奨する記述があります。江戸時代には盛んに栽培されるようになり、当時既に150もの品種があったと言われています。現在でも多くの品種が栽培されていますが、幸水、豊水、新高、二十世紀の4種が収穫量の9割を占めています。

産地は、沖縄県を除く各地で栽培され、千葉県や茨城県、栃木県、福島県などの東日本、熊本県や福岡県などの九州地方と鳥取県が比較的多くなっています。

梨の栄養成分

・カリウム
利尿作用があり、体内の塩分を排出してくれるので、高血圧予防やむくみの解消などが期待できます。

    

・アスパラギン酸
疲労回復効果があると言われており、梨に含まれる水分とともに栄養回復できます。

     

・ソルビトール
甘く清涼感のある糖アルコールで、解熱や咳止め効果、整腸作用があるとされています。

     

・プロテアーゼ
お肉などを柔らかくする働きのあるたんぱく質分解酵素。消化を促進してくれます。

梨の選び方・保存方法

美味しい梨の選び方は、左右の形が整っており、ずっしりと重みがあるもので皮に色むらがないものがおすすめです。軸が太いものは栄養をしっかり吸収しているといわれています。果肉は柔らかい品種が多いので傷みやすいため、できるだけ早く食べるようにしましょう。保存する場合はペーパータオルで1個ずつ包み、乾燥を防ぐためにラップで包んだあとポリ袋などに入れてヘタを下向きにして冷蔵庫に保管してください。

牛肉と梨の青椒肉絲

牛肉と梨の青椒肉絲

材料|4人分(塩分量0.9g)

  • 牛ロース肉・・・・280g
  • ナシ・・・・3/4個
  • ピーマン・・・・6個
  • しょう油・・・・小さじ2
  • オイスターソース・・・・小さじ1
  • ゴマ油・・・・小さじ1
  • 塩・・・・少々

牛肉と梨の青椒肉絲|作り方

  1. ナシは、1/4個分をすりおろし、残りは5mm幅の細切りにする。
  2. 牛肉は、5mm幅の細切りにする。すりおろしたナシ、しょう油、オイスターソースを混ぜ合わせて漬けダレを作り、牛肉を漬ける。
  3. 牛肉と梨の青椒肉絲
  4. ピーマンは、ヘタと種を取り除き、繊維にそって、5mm幅の細切りにする。
  5. フライパンを強めの中火で温め、ゴマ油をひき、牛肉を漬け汁ごと加えて炒める。
  6. 牛肉に8分通り火が入ったら、細切りのナシを加えて軽く炒め、ピーマンを加えたら、歯ごたえが残る程度に炒め合せ、塩で味を調えて火を止める。4等分して皿に盛り付ける。