しゅんぎく(春菊)

春菊はキク科キク属の野菜で、名の通り菊の一種です。春に黄色い花を咲かせることから「しゅんぎく」と呼ばれるようになりました。関西地方は「菊菜(きくな)」や「新菊(しんぎく)」とも呼ばれます。品種は関西で良く食されている「大葉種」、奈良県で栽培される「中大葉種」、関東から関西まで広く食される「中葉種」と大きく分けて3種類です。

旬の時期は、11月から2月です。その時期の春菊は、茎や葉が柔らかく美味しくいただけます。鍋には欠かせない食材ですが、パスタや肉料理の付け合わせはもちろん、大葉春菊をサラダでいただくのもおすすめです。

春菊の栄養成分

    

・カロテン
抗酸化作用があり、さらに体内でビタミンAに変わるβカロテンが豊富に含まれます。髪や皮膚を健やかにし、視力を維持、さらには呼吸器系統を守る働きがあります。

    

・ミネラル類
骨を丈夫にしてくれる、カルシウム・リン・マグネシウムなどが豊富に含まれています。鉄分も豊富なので、貧血対策にも効果があります。

    

・ビタミン類
豊富に含まれるビタミンCは、皮膚や粘膜の健康を健やかに保ち、風邪予防にも効果的です。がんや動脈硬化の予防、さらには老化防止に有効であることが期待されています。葉酸も多く含まれるので、妊娠初期の女性にもおすすめしたい食品の一つです。

    

・α―ピネン、ペリルアルデヒド等
10種類の成分からなる春菊特有の香り。胃腸を整え、咳を鎮め、そして免疫力を高める効果があります。

     

春菊の選び方・保存方法

緑が濃く色鮮やかで、茎から葉先まで生き生きしている元気なものを選びましょう。茎は太すぎず、やや細目のものが柔らかくて美味しいです。茎の下の方にも葉がよく付いているものが良いでしょう。黄色味をおびたものは、鮮度が落ちている証拠です。避けて選びましょう。ギザギザが浅いものの方が苦味や香りが少ないので、好みで選んでみてください。

保存する時は、乾燥しないようにキッチンペーパーなどを濡らして包みビニールなどに入れて冷蔵庫へ入れましょう。立てて保存する方が痛みにくいです。

春菊のパルミジャーノサラダ(体にうれしいカロテンたっぷりのサラダ)

春菊のパルミジャーノサラダ

材料|4人分(塩分量0.7g)

  • シュンギク・・・・120g
  • シメジ・・・・100g
  • 紫キャベツ・・・・40g
  • スダチ・・・・5個
  • バジル・・・・8枚
  • パルメザンチーズ(粉チーズ)・・・・大さじ3
  • オリーブ油・・・・大さじ1
  • 塩・・・・少々

春菊のパルミジャーノサラダ|作り方

  1. シメジは石づきを取ってほぐしてから、さっと湯がいてザルにとり、水気を切っておく。塊のパルメザンチーズなら、すりおろしておく。
  2. スダチは半分に切り、果汁をしぼって種を取り除く。紫キャベツは千切りにして、スダチの絞り汁をかけておく。
  3. 大きめのボウルに、シュンギクを食べやすい大きさにちぎって入れ、バジルは小さめにちぎって加える。(1)と(2)を加えて混ぜ合わせる。
  4. 春菊のパルミジャーノサラダ
  5. (3)にパルメザンチーズ、オリーブ油、塩を加えて和え、大皿に盛り付ける。
  6. ※旬の春菊はやわらかく、生で美味しくいただけます。