マッシュルーム(ツクリタケ)

キノコ類の中でも世界的に栽培量が多い品種「マッシュルーム」。明治時代に外国からやってきたこのキノコの呼び名マッシュルームは英語で「キノコ」という意味です。日本では輸入された時の呼び名がそのままこの栽培品種だけに使われ続けています。和名はツクリタケと呼ばれます。マッシュルームにはスーパーでよく見かける「ホワイト」「ブラウン」、他には「オフホワイト」「クリーム」の4つの品種があります。国内栽培地域は、千葉県・岡山県や茨城県で、大半の栽培シェアを占めています。

旬の時期は、9月から12月に迎えます。ですが人工栽培がされているので実質的には、毎日美味しいマッシュルームをいただけます。海外では生で食べられる事が多いマッシュルーム。日本でも収穫して3〜4日以内程度の新鮮なものであれば生でいただけます。ただ火を通したものと比べると生でいただく事で消化が下がるので、美味しいですが食べ過ぎには注意しましょう。

マッシュルームの栄養成分

    

・ビタミン類
B2・B6などのビタミンB群が豊富。3大栄養素でもある炭水化物・脂質・タンパク質の代謝に関わる栄養素が多く含まれるので、お肌の調子を整え健康な髪を保ち、ストレスを緩和する働きがあります。

    

・カリウム
体内の余分な塩分を体外に排出する働きがあり、むくみを防ぎ、高血圧予防効果などでも期待されます。そしてキノコ類の中でもマッシュルームは、カリウム類が豊富です。

    

・ミネラル類

銅が多く含まれます。カリウムや鉄分の吸収を助けてくれる働きがある酵素です。また亜鉛、食物繊維も豊富で、腸内環境を良くしてくれる効果があります。

    

・グルタミン酸やグアニル酸
椎茸などのキノコ類よりもこの旨味成分が数倍多く含まれるので、味わい深くいただく事ができます。

   

マッシュルームの選び方・保存方法

傷がなくカサがツルツルし、身が引き締まっているものを選びましょう。カサが開き、表面色が変色、表面に水分が浮き、柔らかくなっているのものは鮮度が落ちている証拠です。

保存する時は、乾燥しないようにひとつずつキッチンペーパーなどで包んでから袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。また鮮度を保つために調理寸前まで水洗いはしないでください。冷凍保存も可能です。ただ食感は失われてしまうので、煮込み料理やスープ、もしくは細かく刻んでソースで使うと良いでしょう。

牛肉とマッシュルームの赤ワインソテー(キノコのうまみをしっかりと引き出します)

牛肉とマッシュルームの赤ワインソテー

材料|4人分(塩分量1.1g)

  • 牛ロース薄切り肉・・・・300g
  • マッシュルーム・・・・8個
  • ブロッコリー(房)・・・・150g
  • おろしニンニク・・・・適量
  • 赤ワイン・・・・50cc
  • コンソメキューブ・・・・1/2個
  • 塩・・・・一つまみ
  • 油・・・・大さじ1

牛肉とマッシュルームの赤ワインソテー|作り方

  1. 牛肉は食べやすい大きさに切り、赤ワインに浸しておく。ブロッコリーはさっと茹で、小房に分けておく。
  2. マッシュルームは3個分をみじん切りにし、残りの5個は3mm厚にスライスする。
  3. 熱したフライパンに油をひき、おろしニンニクとマッシュルームを全量加えて、塩を振り、さっと炒めて弱火におとし、蓋をする。
  4. 牛肉とマッシュルームの赤ワインソテー
  5. マッシュルームから水分が出てきたら蓋をはずし、牛肉を赤ワインごと加える。半分くらい火が通ったら、コンソメを加えてさらに炒め、牛肉に火が通ったら出来上がり。
  6. 皿に4等分して盛り付け、ブロッコリーを添える。