ミョウガ
ミョウガは本州から沖縄まで自生するショウガの仲間の多年草で、日本では香味野菜として古くから食されてきました。アジア大陸から持ち込まれたと考えられていますが、食用に栽培しているのは日本だけです。通常「ミョウガ」と呼ばれるものは花のつぼみで、「花ミョウガ」ともいわれています。若芽を軟化栽培したタケノコのようなものは「ミョウガタケ」といいます。歯ざわりとさわやかな香りが料理を盛り立て食欲をそそる、日本の食卓には欠かせない野菜です。
ミョウガの栄養価
・アルファピネン
ミョウガの香りはアルファピネンという精油成分で、発汗、呼吸、血液の循環を良くする働きがあります。また、神経系の興奮を鎮め、ストレス緩和やリラックス効果があるとされています。大脳皮質を刺激することで頭をスッキリと覚醒させる働きもあるとされています。
・カンフェン
ミョウガに含まれる精油成分で、抗菌・抗ウィルス・抗炎症作用があります。
・ミョウガジアール
ミョウガに含まれる辛味成分で、抗菌作用や解毒作用があり、風邪予防や口内炎、喉の痛みなどを和らげる働きがあります。
・カリウム
ナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、むくみの緩和や高血圧予防などに効果が期待できます。
・アントシアニン
ミョウガの色素成分で、抗酸化作用があります。目の疲れの緩和や視覚機能改善・眼病予防などに効果があるとされています。
以上の栄養素からミョウガは、冷え・むくみ対策、風邪・夏バテ予防、ストレス対策・集中力アップ、目の疲れなどに効果が期待できます。
ミョウガの選び方・保存方法
ミョウガは、色つやがよく、触ってもしっかりとしていて丸みがあり、身がしまったものを選びましょう。保存するときは乾燥しないようにラップや袋などで包み、冷蔵庫の野菜室に入れておきます。この方法だと4〜5日程度保存することができます。1〜2週間程度保存したい場合は、保存容器に水を張り、その中にミョウガを丸ごと入れたり、濡らしたキッチンペーパーに包んでビニール袋に入れて乾燥を防いだりする方法があります。薬味などに使い、半分だけが残った場合、ぴったりとラップで包むか水を張った容器に入れて保存しましょう。ミョウガの香りは揮発性が高いため、使う直前に刻み、そのときに使い切ってしまうことがおすすめです。
チンゲンサイとミョウガのペペロンチーノ
材料|2人分(塩分量2.4g)
- スパゲティー(乾燥)・・・・150g
- チンゲンサイ・・・・300g
- ミョウガ・・・・1個
- ニンニク・・・・1かけ
- トウガラシ(乾燥)・・・・1本
- アンチョビー・・・・3枚
- ゴマ油・・・・大さじ1.5
- 塩・・・・適宜、小さじ1/2
- 砂糖・・・・小さじ1
チンゲンサイとミョウガのペペロンチーノ|作り方
- チンゲンサイは根元を落とし、軸部を1cm幅、葉部を5mm幅に切る。ミョウガは千切りにする。
- ニンニクはみじん切り、トウガラシは種を取り除いて輪切りにする。アンチョビーはみじん切りにする。
- 大き目の鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩(適宜)を入れ、スパゲティを袋の表示時間どおりにゆでる。
- フライパンにゴマ油とニンニク、トウガラシを入れて弱火にかける。香りが出てきたら、アンチョビーとチンゲンサイを加えて塩を振り、火を強めて炒める。
- 隠し味に砂糖を加え、ゆであがったスパゲティーとミョウガを加える。全体を絡め合わせて仕上げる。
※レシピは2人分です。 4人分を作る場合でも、step4以降は2人分ずつ調理することをオススメします。