カリフラワー
カリフラワーの原産地はヨーロッパの西岸地方で、約2000年前から栽培されていたようです。カリフラワーはブロッコリーと同じくキャベツを品種改良したもので、花のつぼみの部分を食用にしている淡色野菜です。和名は花ヤサイ(花野菜、花椰菜)といい、キャベツがカンラン(甘藍)といわれることから、花カンラン(花甘藍)ともいいます。カリフラワーが美味しくなる旬は寒くなる時期の11月〜3月です。
一般的なカリフラワーは白色ですが、オレンジ色や紫色のカラフルなカリフラワーも見かけるようになりました。オレンジカリフラワーはβ-カロテン、紫色のカリフラワーはアントシアニン、緑色のカリフラワーはビタミンCを豊富に含んでいます。
イタリアの伝統種「ロマネスコ」は分類上カリフラワーの仲間とされており、サンゴのような形から日本では「サンゴ礁」ともよばれています。味はブロッコリーに近く、食感はカリフラワーのようにコリコリしています。
カリフラワーの栄養価
・ビタミンC
カリフラワーにはビタミンCがたいへん豊富に含まれていて、ウィルスに対する抵抗力を強め、風邪の予防にすぐれた効果があります。また、ビタミンCは細胞どうしをつなぐ接着剤の役目をしていて、コラーゲンの形成に関与し、細胞を丈夫にし、肌を美しくします。
・カリウム
カリウムは、ナトリウムと共に細胞内外の水分バランスを調節したり、神経の伝達や筋肉の機能調節に働きかけるミネラルです。余分なナトリウムは、腎臓によって尿へ排出されますが、その処理にカリウムが欠かせません。
・食物繊維
カリフラワーには食物繊維も多く、便通をよくし、腸内にたまった老廃物を排出するはたらきがあり、大腸ガンの予防にも効果があります。
・ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質の代謝を促すために必要なビタミンです。 健康な皮膚や髪、歯をつくり、成長を促進します。また、免疫機能を正常に保つ働きもあります。
カリフラワーの選び方・保存方法
花蕾がしっかりとしまっていて、かたいもの、全体的にずっしりとして重みのあるものを選んでください。軸の切り口がみずみずしいか、変色していないかもチェックしてください。
カリフラワーは丸ごと茹でることでうまみを閉じ込めることができます。加熱しすぎると崩れやすくなり、栄養も損なわれるので、かために茹でるのがポイントです。急ぐ場合は、小房に分けてから茹でることで時短になります。カリフラワーは日持ちがよくないので、1週間を目安に使い切ってください。冷蔵庫で保存する場合は、乾燥しないように袋に入れたりラップで包んで、野菜室で立てて保存してください。冷凍保存する場合は下茹でし小房にわけ、保存袋に入れて冷凍します。
カリフラワーのアンチョビー炒め
材料|4人分(塩分量0.5g)
- カリフラワー・・・・1株
- 鶏ササミ・・・・2本
- クレソン・・・・40g
- アンチョビー(フィレ)・・・・6枚
- すりゴマ・・・・大さじ2
- 赤唐辛子・・・・2本
- 油・・・・大さじ1
カリフラワーのアンチョビー炒め|作り方
- カリフラワーは、中央の太い茎に包丁を入れて房を外し、沸騰した湯の中で1.5分ほど軽く茹でる。大きい房で5等分、小さい房で2等分くらいの大きさに切る。
- ササミはスジを取り、縦半分に切って網で焼き、中まで火を通す。焼きあがったら冷まして、手で細く裂いておく。
- アンチョビーは粗みじん切り、赤唐辛子は種を取ってみじん切りにする。クレソンは2等分に切る。
- フライパンに油をひき、アンチョビー、カリフラワー、ササミを加えて炒めてから、クレソン、すりゴマ、赤唐辛子を加えてからめ合わせる。
- 最後に塩で味を整え、皿に4等分して盛り付ける。