ホタルイカ
普段は水深200から600mの比較的深海に生息しているホタルイカ。3月から5月には産卵のために海岸へ近づくので、春に漁が行われます。蛍のように発光することから「ホタルイカ」と名付けられました。
富山湾では3月1日が解禁日とされ、押し寄せて来たホタルイカを夜に定置網で漁獲する幻想的な光が観光名物にもなっています。この「ホタルイカ群遊海面」は国の特別天然記念物にも指定されており、地元では乱獲を防いでいるそうです。日本で最も漁獲量が多いのは兵庫県ですが、主に明るい内に底引き網漁で水揚げされます。ホタルイカは、富山湾で漁が始まる3月から4月が最も美味しい旬の時期と言えます。
ホタルイカの栄養価
・ビタミンE
抗酸化作用があり、活性酸素を抑え、不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、心筋梗塞や動脈硬化など、生活習慣病の予防に役立ちます。
・ビタミンB12
動物性食品に含まれる水溶性のビタミンです。ビタミンB12は、葉酸と働きあい、赤血球を作り出す役割があります。また、脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割もあります。
・ビタミンA
強い抗酸化作用があり、目や肌、粘膜を健康に保つ働き、更に免疫力を高める働きもあります。
・タウリン
血圧やコレステロールを下げ、肝機能を高め解毒作用を促進する働きがあると言われています。
ホタルイカの選び方・保存方法
生の場合は、体が透き通っているもの、茹でている場合は、桜色で身に張りがあり丸々している物を選びましょう。保存する際は、ボイルしてから小分けにしてラップにつつみ、冷凍庫で保存します。約1週間を目処に食べきるようにしましょう。
ホタルイカとトマトのオイル煮
材料|4人分(塩分量0.4g)
- ホタルイカ(生)・・・・200g
- ホウレンソウ・・・・200g
- トマト・・・・小1個(120g)
- ニンニク・・・・1かけ
- オリーブ油・・・・大さじ1
ホタルイカとトマトのオイル煮|作り方
- ホタルイカは、目と軟骨を取り除く。ニンニクは半分に切って芽を外す。ホウレンソウは下茹でして、4cmの長さに切っておく。
- トマトは皮付きのまま、1cmの角切りにする。
- フライパンに、オリーブ油とニンニクを入れて加熱する。ニンニクの香りがたってきたら、ホタルイカを加えて炒める。
- ホタルイカに7分どおり火が通ったら、トマトを加える。1分ほど煮込んで、水分を少し飛ばして火を止める。
- 皿に、ホウレンソウを1/4量ずつひき、中央に(4)を盛り付ける。