とうもろこし

とうもろこしはアメリカ大陸を原産とするイネ科の植物で、分類上は穀物に属しています。15世紀頃コロンブスによってヨーロッパに持ち込まれ、日本へは16世紀の終わり頃にポルトガルから伝わったのだとか。米・小麦と並んで「世界三大穀物」とされ、世界中で常食されています。7月〜8月、日本では最も暑い時期に旬を迎え、炭水化物を多く含む高エネルギー食材として知られています。

とうもろこしは、採れたてであるほど美味しいと言われているため、収穫してすぐは生で食べてもやわらかくて美味しく食べられます。それらは甘味種(スイートコーン)と呼ばれ、生の他に茹でたり焼いたりなどの調理法が一般的です。また、ポップコーンに代表される爆裂種、コーンスターチの原料となる馬歯種などもあります。

とうもろこしの栄養成分

・炭水化物
とうもろこしの主成分は炭水化物。100gあたり、およそ25gの炭水化物を含んでいます。炭水化物は、エネルギー源としての価値が高く疲労回復にも役立ちます。

・食物繊維
とうもろこしの粒の周りにある皮は不溶性食物繊維のセルロースで、100gあたり3.0gとサツマイモの約4倍もの食物繊維を含んでいます。そのため、便秘の解消や腸の健康促進に役立ちます。

・ビタミン類
とうもろこしは、糖質の代謝に関わるビタミンB1、たんぱく質の代謝に必要なビタミンB6、血流をサポートするナイアシン等のビタミンB群を含んでいます。量は多くありませんが、抗酸化作用の高いビタミンEも含まれています。

・ミネラル類
とうもろこしは、むくみの解消や高血圧予防に効果があると言われているカリウムを100gあたり約290mg含んでいます。便を柔らかくする働きのあるマグネシウム、白米の約8倍にあたる量の鉄分、造血に必要な成分である亜鉛や銅も含んでいるため、貧血や便秘になりやすい女性にも嬉しい食材です。

・アミノ酸・脂肪酸
体液のバランスを整える働きをするアミノ酸であるアスパラギン酸も含んでいます。また、必須脂肪酸の一つであるリノール酸も含んでいて、コレステロールを下げる働きがあります。

とうもろこしの選び方・保存方法

とうもろこしのヒゲ根は、一粒一粒に繋がっているめしべの一部ですので、ヒゲ根がふさふさのとうもろこしは実がぎっしり入っている証拠です。また、収穫したてのヒゲ根はしっとりしています。手に持って見てずっしり重いものを選びましょう。収穫した手が最も美味しいとされるとうもろこしですので、出来るだけ早く食べることをおすすめします。すぐに食べられない時は皮とヒゲ根を取り、2〜3分ほど湯がきます。粗熱を取り、余分な水分を切ってラップに包み冷蔵庫へ入れておけば、2・3日は美味しく食べられます。冷凍保存の婆は2・3ヶ月が目安です。

トウモロコシ豆腐

材料|4人分(塩分量1.2g)

  • とうもろこし・・・・2本
  • だし汁・・・・3カップ
  • 塩・・・・適宜
  • 薄口しょう油・・・・小さじ1
  • 粉ゼラチン・・・・大さじ1

トウモロコシ豆腐|作り方

  1. とうもろしを塩一つまみいれたお湯で茹でる。
  2. 茹で上がったら包丁で実をはずし、だし汁を加えミキサーにかけてうらごしする。
  3. こしたトウモロコシだしを火にかけ、塩、薄口しょう油で味をととのえる。
  4. 粉ゼラチンを同量の水でふやかしたものを加え、溶けたら火からおろし、あら熱をとり、流し缶かガラスの器に流しいれ、冷蔵庫で冷やす。