たこ焼き(大阪府)
大阪といえば、たこ焼き!をイメージする人も多いのではないでしょうか。熱々の鉄板の丸いくぼみに油をひき、ぶつ切りにしたタコを入れてから小麦粉を卵や出汁で溶いた生地を一気に流し入れ、さらに天かす、キャベツ、青ネギ、紅生姜などの具材を入れて、カリっと丸く焼き上げる大阪府民のソウルフードです。ソースやマヨネーズ、青のり、鰹節をかけて熱々をいただきたい!!
たこ焼きの歴史
江戸時代頃から食べられていたと言われる「ちょぼ焼き(一銭洋食)」や「明石焼き(玉子焼き)」から様々な要因を経て、たこ焼きの前身となる「ラジオ焼き」が明治時代頃に生まれました。ラジオ焼きの具材は、味噌風味のこんにゃくと牛すじでしたが、昭和10年(1935年)に大阪府西成区にある「会津屋」の創業者・遠藤留吉氏が、ラジオ焼きに明石焼きのタコと鶏卵を取り入れるスタイルを考案し「たこ焼き」が生まれました。ただ生まれた当初は醤油で味付けした生地でいただく、ソースをかけないスタイルでした。(会津屋のたこ焼きは今も創業当時の味を守り、ソースはかかっていません。)昭和30年頃、中濃ソースやとんかつソースなどが登場してからソースをかけるのが主流になったそうです。
たこ焼きの豆知識
たこ焼きを作る板には、銅板と鉄板があるのをご存知ですか?銅板は熱伝導率が高く焼けるのが早い、そして鉄板はゆっくりじっくりと焼けるという違いがあります。たこ焼き店によってもこだわりの板を特注しているので、店によっての味わいを食べ比べするのも楽しいですね!
薬剤師の食育コメント
タコは高タンパクで低カロリーな食材です。タンパク質、タウリン、亜鉛、ビタミンE、ビタミンB12、アミノ酸、ナイアシンなどの栄養素が含まれます。特にタウリンは、疲労回復作用や動脈硬化の予防に効果的なのも嬉しい。その他、たこ焼きに入る小麦粉や卵、青ネギ、紅生姜にも栄養素が含まれています。カロリーを気にする人は、ソースをポン酢や出し汁、味付け塩に変えることでカロリーを減らしてみても良いですね。減塩のドレッシングなどもおすすめです!気にならない人は、チーズや明太子マヨネーズなどで、こってり味付けを楽しんでみてください!
たこ焼きの作り方
材料|4人前(60個程)
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【生地】
- 小麦粉・・・・200g
- 出汁・・・・800~900ml
- 卵・・・・2〜3個
- すりおろし山芋・・・・5cm程
- 薄口醤油・みりん・・・・各大さじ1
- タコ・・・・1杯
- キャベツ・・・・1/4~1/5個程
- 青ねぎ・・・・適量
- 天かす・・・・適量
- 紅生姜・・・・適量
- ソース、マヨネーズ、かつお節、青のり、削り節、チーズ等・・・・お好みで
【具】
調理ステップ
- ボールで溶いた卵に、すりおろした山芋を混ぜます。出汁を少しずつ注ぎいれてから、小麦粉がダマにならないように少量ずつ混ぜ入れます。
- できた生地に醤油とみりんで味付けをして冷蔵庫で味を落ち着かせます。
- タコは大きめに小口切り、キャベツはみじん切り、青ねぎは小口切りにします。
- たこ焼きの鉄板にたっぷりの油を引いて温めます。
- 鉄板が充分に温まってから、穴の中にタコを入れていきます。
- 生地をたっぷり流し入れます。
- キャベツ、青ねぎ、天かす、削り節、紅生姜を投入します。
- 生地の表面が固まってから(固まるまで触らない!)クルクルと回してひっくり返し、お好みの焼き上がりにして完成です。ソースやマヨネーズなどお好みの味付けで味わってください。
※ 細かく刻んだこんにゃくの味噌や醤油出汁で煮込んだものを入れるのも美味しいです。
※ 生地は一晩寝かせるとなめらかになります。