生ゆば(山梨県)

日本の郷土料理「生ゆば(山梨県)」|食育大事典

生ゆば(山梨県)

山梨県南巨摩郡身延町の特産品「ゆば」。約750年ほど前、日蓮聖人が身延山に入山した際に、弟子たちが師の体を思いやり、栄養源として消化吸収が良い食べ物「生ゆば」を作ったのが山梨県でゆばが食される始まりといわれています。現在も肉を食さない僧侶たちの貴重なたんぱく源として愛用されているのはもちろん、家庭はもちろん料亭などでも好まれて使われています。

生ゆばの歴史

日本の「ゆば」の歴史は、1200年前頃に遡ります。比叡山延暦寺を建て日本における天台宗を開いたさいちょうが、唐に渡って仏教を学んだ際に持ち帰ってきたのが始まりと言われています。そして京都から日本全国に精進料理として広がっていきました。

生ゆばの豆知識

  • 名前の由来は?
    色やヨレ具合が、老婆のシワに似ている事からうばと呼ばれていたものが、ゆばに変化したと言われています。
  • 食べ方は?
    そのまま生姜醤油やわさび醤油をつけてシンプルな食べ方も定番ですが、お吸い物、親子丼の鶏の代わりにゆばを入れた玉とじ、煮物など、様々な味わい方があります。最近では和食以外の洋風や中華にもアレンジされています。

    薬剤師の食育コメント

    ゆばのたんぱく質と脂質の量は、木綿豆腐の3倍以上あり、ビオチン・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンE・葉酸・鉄・モリブデン・マグネシウム・リン・亜鉛・銅・セレン・カリウム・カルシウムなどの栄養素が含まれています。

    食育大事典の郷土料理

    フライパンで作る引き上げ湯葉の作り方

    フライパンで作る引き上げ湯葉の作り方

    郷土料理材料材料|2人前

      【材料】

    • 無調整豆乳・・・700cc
    • 無調整豆乳(できた湯葉をひたす用)・・・100cc

    郷土料理調理ステップ調理ステップ

    1. フライパンに700ccの豆乳を入れてから、弱めの中火で加熱します。
    2. フライパンのフチがフツフツとなるイメージでしばらく加熱すると、表面に膜が張ってきます。
    3. 箸で引き上げ、できた湯葉をひたす用に用意しておいた豆乳に入れていく。
    4. 豆乳がなくなるまで、続けます。

    ※ 調整豆乳は、砂糖などが入っている為、湯葉ができない事がありますので、無調整豆乳を使ってください。

    ※ 豆乳を煮立たないように、火加減を調整してください。