りんご

初めての薬膳「りんご」|食育大事典

「肺」や「脾」に作用し、消化不良や下痢、から咳、口喝、消渇に効果的な食材です。

秋が旬の美味しい果物はたくさんあります。その中でもりんごは種類や産地により旬の時期が少しずつずれ、夏の終わりから冬まで長く楽しむことができる果物です。

種類により味は様々ですが、りんごは一般的に甘酸っぱい果物です。甘味と酸味を合わせて摂ることで、「血」と「水」といった陰液を補って体を潤すことができる「酸甘化陰」の果物なので、体が乾燥しやすい秋の時期にぴったりの食材です。

秋に養生したい「肺」だけでなく「脾」にも作用するので、消化不良や下痢にも効果的で、から咳や口喝(口が渇く)、消渇(糖尿病)にも良いとされています。栄養学的には、抗酸化作用のカテキンや疲労回復が期待できるクエン酸、リンゴ酸、抗アレルギー作用があるプロシアニジン、その他カリウムやβ-カロテン、ビタミンCなどのミネラルも含まれています。

お肌の乾燥をだんだんと感じやすくなる季節ですが、体の外からのケアだけではなく、美味しく食べることで体の中からも潤いを保っていきましょう!

りんご活用レシピ

焼きりんご
焼きりんご

    【分量】りんご 1個、バター 20g、はちみつ 大さじ2

    【材料】2〜3人前

  1. りんごの芯を取り除き、食べやすい大きさに切ります。
  2. フライパンを火にかけ、バターを入れて溶かし、①のりんごを並べて焼いていきます。
  3. 下にしている面が焼けてきたら、はちみつの半分の量を加えます。
  4. りんごを裏返し、残りのはちみつを加えて、こげ色がつくまで焼いていきます。
  5. 焼きあがったら、お皿に並べて完成です。

【補足】そのまま食べてもりんごは美味しいですが、体調により、目的に叶う食材と合わせて調理をするのもおすすめです。

 

例)
・体が冷えている時 → トッピングとしてシナモンを使ったり、はちみつを黒糖に変えて作る。
・乾燥や便秘がとても気になる時 → ヨーグルトやヨーグルトアイスをトッピングする。
(今回の写真はヨーグルトアイスを添えています)