黒きくらげ

肺を潤す「潤肺」や咳を止める「止咳」、体の中を巡る気を補う「補気」の作用が期待できる食材です。
秋は乾燥に弱い「肺」を補います。
「肺」が乾燥すると、空咳が出やすくなり、お肌も乾燥します。腸が乾燥すると、便秘にもつながるので、「肺」をしっかり潤していきましょう。
黒きくらげは、肺を潤す「潤肺」や咳を止める「止咳」といった効果だけでなく、体の中を巡る気を補う「補気」の作用が、疲労や倦怠感、産後の虚弱、免疫力低下にも良いとされています。また血を作る「養血」や血の流れの滞り(血瘀)も改善する作用が、高血圧、肥満、むくみを予防します。出血を止める「止血」の作用は、貧血や不正出血に良いと言われています。
栄養学的には、免疫力や抗酸化作用が高い「β-グルカン」が含まれていたり、ビタミンDの前駆物質の「エルゴステリン」が含まれるので、骨形成を促し骨粗鬆症やがん細胞の増殖防止にも効果的と言われています。その他、カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウムなどのミネラルも豊富です。黒きくらげは、生でも乾燥のものでもどちらも良いですが、乾燥のものは常備でき便利な食材ですので、秋のお食事に上手く摂り入れていきましょう。
黒きくらげ活用レシピ
黒きくらげのスープ

【材料】2人前
【分量】乾燥黒きくらげ 4g、卵 1個、水菜 一束、人参 1/4本、ごま油 大さじ1、水 600㏄、スープの素 小さじ1、片栗粉 大さじ1
- 黒きくらげは水で戻してから、細切りにしておきます。
- 人参は細切りに、水菜は食べやすい長さに切り、卵は溶いておきます。
- 鍋にごま油を入れて、人参、水菜、黒きくらげを入れて炒めます。
- 水600㏄を③の鍋に入れて煮立たせた中に、水溶き片栗粉を加えとろみがついたら、卵を加えて混ぜたら完成です。
【補足】季節や体調によって、野菜を変えていくのがおすすめです。今回は、「肺」を補う水菜と体の乾燥を改善する人参を加えています。