昆布

「熱を冷ます」働きがある海藻類の中でも昆布は日常的に使い易い食材です。
夏は気温が高いので、体の中にも熱が溜まります。体の余分な熱は心身にダメージを与えるので、熱を冷ます食材を摂っていきましょう。海藻類は熱を冷ます「清熱」という働きがあります。その中でも昆布は日常的に使い易くておすすめの食材です。
清熱以外の働きとして、下半身のむくみを排出する「利水」という働きや、水分代謝の乱れでできた痰(余分なもの)の排出する「化痰」という働き、痰や瘀血(汚れた血の塊)、結石というような体内の塊をやわらかくする「軟堅」という働きがあると薬膳ではされています。
栄養学的には、ヌルヌル感の元になるアルギン酸は降コレステロール、抗糖尿病、抗動脈硬化など、フコイダンは抗酸化、免疫機能調整などの作用が期待できます。また、豊富に含まれるヨウ素は甲状腺ホルモンを合成するので、体の新陳代謝を活発にしたり、骨や神経の発達・成長、精神状態を安定させることも期待できます。その他にも、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、ナトリウム等のミネラルが豊富なので、上手に毎日の食事に摂り入れていきましょう。
昆布活用レシピ
切り昆布煮

【分量】昆布 100g(出汁を取った後の昆布を活用、未使用のものなら水で戻す)、ごま油 大さじ1、白ごま お好み、しょう油 大さじ2、みりん 大さじ2
【材料】2〜3人前
- 昆布は食べやすい大きさにしておく。
- ごま油をフライパンで熱し、①の昆布としょう油、みりんを入れて、水分がなくなるまで炒める。
- お好みで白ごまをふったら完成。