緑豆

五臓の「心」のケアができる「緑豆」は、体の熱をとり、むくみの解消や夏バテに効果的な食材です。
ここ数年、立夏の頃(5/5~5/20頃)でも、夏のような陽射しと気温になることが多くなりました。まだ体が暑さに慣れていない時期は、自律神経も弱り、熱中症や不眠、夏バテのような症状も出やすくなります。薬膳では五臓の「心」のケアをして、こうした症状の改善を目指します。
「心」のケアができる食材の代表ともいえるのが緑豆です。
生薬では「緑豆」と呼ばれ、清熱解毒薬(体の熱を取り除き、解毒する)として使われますが、通常の食材として摂っても、体の熱をとったり(清熱)、水分代謝を促したり(利水)、解毒や熱中症の予防・回復に効果的です。栄養学的には、タンパク質、炭水化物、カリウム、鉄、ビタミン類、食物繊維など、様々な栄養が含まれます。
また、緑豆春雨の原材料としても使われており、体の熱をとったり、むくみの解消や夏バテに効果的という性質は同じです。豆で摂るのが大変なら、緑豆春雨を食事にとりいれるのもおすすめです。
緑豆活用レシピ
緑豆とトマトのカレー

【分量】
緑豆 200g、玉ねぎ 1/2個、生姜 1かけ、ホールトマト 1缶、ターメリック 小さじ1、
クミンシード 小さじ1、マスターシード 小さじ1(スパイス類はお好みで構いません)、塩・胡椒 少々
【材料】4人前
- 緑豆は水に30分程浸してから、20分程度煮ておきます。
- 生姜をみじん切りにして、香りがたつまで炒めたら、みじん切りにした玉ねぎを加え、 飴色になるまで炒めます。
- ②にスパイス類を加え、香りがしっかりたつまで炒めます。
- ③にホールトマトをつぶして入れ、水を切った緑豆を加えて、20~30分程煮ます。
- 塩・胡椒で味を調えたら完成です。