蓮の実
夏に養生したい五臓の「心」だけではなく、冬に養生したい「腎」も補える食材です。
夏の食材のイメージもある蓮の実ですが、夏に養生したい五臓の「心」だけではなく、冬に養生したい「腎」も補える食材です。「心」を養うことで、精神不安定や不眠、動悸に効果があると言われていますし、腎を補うことで、固精(遺精・滑精)や固渋(下痢、不正出血、帯下、尿漏れ)、脾胃を温め、消化機能を促進する補中という効果も期待できます。
栄養学的には、豊富に含まれるカリウムが水分代謝を促進するので、むくみの解消やデトックス効果が期待できます。
その他、マグネシウム、マンガン、ビタミンB1や食物繊維、炭水化物なども含まれ、栄養がとても豊富です。漢方では蓮の実を「蓮子(蓮肉)」といい、収渋薬(漏れないようにコントロールしておく)として使います。
蓮の実活用レシピ
蓮の実のジンジャーシロップ漬け
【分量】蓮の実(乾燥) お好きな量、ジンジャーシロップ(お好きなシロップでもOK)
【材料】2〜3人前
- 蓮の実は洗い、一晩、水に漬けて戻します。漬け戻し後、20~30分位煮て柔らかくします。
- 茹で水を切ります。蓮の実の中心に芽が残っていたら取り除きます。
- ジンジャーシロップをひたひたになる位まで加えて、1時間以上おいたら完成です。
【補足】蓮の実の中心にある胚芽(蓮芯)はお茶として飲むことが出来ます。とても苦いのですが、不眠やイライラにとても効果があると言われています。