さかい利晶の杜
仁徳天皇陵古墳や由緒ある神社仏閣がまちの歴史を伝える堺。路面電車が走りレトロな風情を残す中心部に、ガラス張りのモダンな外観がひときわ目を引く「さかい利晶の杜」はあります。こちらは2015年にオープンした新スポット。茶の湯に気軽に触れることができるとあって、外国人観光客からも人気を集めています。
千利休茶の湯館は「千利休と堺のまち」「千利休と茶の湯」「千利休とその後」の3コーナーから成り立っています。
千利休屋敷跡に面した茶の湯体験施設。本格的な茶室では床の鑑賞やお茶・お菓子のいただき方など作法を教わったり、自分でお茶を点てることもできます。
空間に足を踏み入れると、その狭さに驚く「さかい待庵」は、ほのかに光が入る程度の明るさで質素な造りが印象的です。
さかい利晶の杜のみどころ
茶器や陶磁器の展示
堺環濠都市遺跡から出土した茶器や陶磁器なども展示され、見ごたえがあります。
茶の湯の変遷
千利休の壮年期と晩年期の茶室(床部分)を想定した比較展示。その違いは一目瞭然です。
茶の湯体験施設
日替わりで表千家、裏千家、武者小路千家の先生のお点前を間近に見ることができます。
立礼呈茶の生菓子
季節に応じて変わるお菓子は、地元堺で選りすぐりの和菓子店が腕によりをかけて作っています。この日は、寄せ梅をいただきました。
DATA:
さかい利晶の杜
大阪府堺市堺区宿院町西2-1-1
TEL 072-260-4386
観覧時間 9:00~18:00(茶の湯体験施設 10:00~17:00)
休館日 第3火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
観覧料 さかい待庵特別観覧セット(申込制.展示観覧・立礼呈茶含む):大人1,000円、高校生800円、中学生以下500円
その他観覧料金等は、公式サイトでご確認ください。
URL http://www.sakai-rishonomori.com
(2016年2月 現在)
【取材レポート】
外国人観光客や修学旅行生たちも多く訪れるという「さかい利晶の杜」。取材におじゃました日も近郊の小学校から社会科見学のため訪れた生徒たちでにぎわい、やや緊張した面持ちで茶の湯体験を楽しんでいました。本格的にお茶のお稽古を始めたいと思っていても、なかなか忙しくて…という人は、一度こちらで雰囲気を味わってみるのもいいかもしれませんね。