純ロシア料理 バラライカ
神戸は狭いエリアに多国籍文化が密集する街。特にロシアとは昔から結び付きが深く、神戸発祥の洋菓子店「ゴンチャロフ」や「モロゾフ」も創業者はロシア人。かつてはロシア人が多く住み、専門料理店も珍しくありませんでした。そんな神戸で最も古い一軒が「純ロシア料理 バラライカ」です。
店内にはロシアの民芸品マトリョーシカがたくさん飾ってあり、お客さんをにぎやかに出迎えてくれます。阪神淡路大震災後、現在の場所と移転してからも人気は衰えません。
ボルシはウクライナ生まれの料理。ウクライナでは大量に採れるビーツを加えたことからスープが赤くなりました。
バラライカこだわりのサワークリーム。ボルシの色が白くなるほど加えるロシア人客もいるそうです。また、ロシア人はピロシキを軽食やおやつとして頬張ります。具はさまざまで、甘く煮たリンゴを包んだものも人気。
バラライカのおすすめ
ボルシ
6時間以上かけて煮込む牛骨スープがベース。具のバラ肉は極力脂を落し、さっぱりとした味わいに。口の中でほろほろとほどけるほどやわらかです。
ピロシキ
パン生地にひき肉やタマネギ、春雨などの具を包んで揚げたもの。冷めると味が馴染み、しっとりとしたおいしさです。テイクアウトも可。
カツレータ イ グロヴィツイ
ロシア風ハンバーグとロールキャベツ。つなぎを加えないハンバーグはしっかりとした歯ごたえ。ロールキャベツの具には米が入りボリューム満点。
DATA:
純ロシア料理 バラライカ
兵庫県神戸市中央区山手通1-22-13ヒルサイドテラスビル3F
TEL 078-291-0022
営業時間 11:30~14:00 17:30~21:00 (火曜休み)
(2016年9月 現在)
【取材レポート】
ロシアの赤いスープ「ボルシチ」。バラライカではメニューに「ボルシ」と書かれています。田部さんによると、実はボルシチと呼ぶのは日本人だけ。発音の仕方の違いで、ボルシが一般的な呼び方なんだそう。現地のレストランで注文するときは、ボルシチと言うとロシア人には通じないかもしれないのでご注意を。