BONHEUR（ボヌール）

一本一本丁寧に焼き上げる神戸発のガトーショコラは、小麦粉とアルコールをまったく使わない新感覚のスイーツ。一度口にすればショコラの奥深い味わいが広がり、甘いもの好きの大人を幸せな気持ちにしてくれます。

濃厚なだけで終わらない大人のスイーツ。計算された甘さと優しい口どけがくせになります。

グルテンフリーのリッチな口どけ

舌の上でゆっくりと溶け、口内に濃密なチョコレートの風味が一気に広がったかと思えば、すっと姿を消し、後味を残さないボヌールのガトーショコラ。小麦粉やアルコール、添加物などの余計なものは一切加えず、カカオ、バター、グラニュー糖、卵をたっぷりと使ったリッチな味わいです。

雑味がなく、しっとりとなめらかな食感は唯一無二。材料の配合や混ぜ方、温度などを作り手が緻密に計算し、カカオ本来が持つピュアな風味を前面に引き出しています。ハイカカオを用いた大人テイストな仕上がりになっていますが、ビターすぎないことから、子どもから年配の人まで幅広く親しまれています。

ウイスキーとのマリアージュがたまらないとオーナー。甘いものと酒には目がないという人はぜひお試しを（画像上）。個包装タイプも新登場。切らないでもいいという手軽さから、お持たせに喜ばれているそう（画像下）。

食べ方次第で味わいが広がる

ボヌールのガトーショコラはコーヒーや紅茶はもちろん、酒とのマリアージュも抜群。男性にもファンが多く、仕事帰りにスーツ姿で買いに訪れる人も珍しくありません。

同店のおすすめの食べ方は3パターン。いずれも甲乙つけがたいですが、オーナーもお気に入りだというイチオシは常温です。冷蔵庫から出して2〜3時間後が食べごろ。口の中の温度でじわじわと溶けていくショコラと一緒にウイスキーを含み、鼻で呼吸をすると、芳醇な香りと深いコクに満たされます。冷蔵庫で冷やすと、生チョコレートのようなしっかりとした食感に変化。小さめにカットして少しずつ楽しむのも一興です。温めるとまた違った味わいに。レンジで10秒ほど熱を通すと、中心部がとろりと柔らかくなり、まるでフォンダンショコラのよう。リピータのお客さんの中にはさまざまな味わい方を試す人もあり、粒コショウや塩をぱらりと振って食べるのもユニークです。

１本を購入すると簡単かつきれいに切り分けられるよう、カット専用の糸が付属されています（画像上）。冷やして、温めて、常温で。いろんな食べ方で味わうのがボヌールのガトーショコラの醍醐味です（画像下）。

疲れを癒やす口福なスイーツ

多種多彩なスイーツを食べ慣れた人が多い神戸。肥えた舌にこのガトーショコラが本当に受け入れられるのか、オープン当初は緊張感もあったとスタッフは言います。丁寧に作った“本物”の良さが口コミやSNSなどでじわじわと伝わり、チョコレートが恋しくなる寒いシーズンを迎えて徐々に手応えを感じるようになってきたそう。

店構えはパリと神戸を意識したスタイリッシュなデザイン。おしゃれな街角にすっと溶け込み、これからますます人気が高まりそうな予感です。店名になっているボヌールはフランス語で「幸福」という意味。仕事や家事をがんばった日は、好きなドリンクを用意してスペシャルなガトーショコラでひと息。心静かに自分を甘やかす至福の時間に浸ってみては。