芽キャベツ

別名「子持ちキャベツ」、「コモチカンラン(子持甘藍)」、「ヒメカンラン(姫甘藍)」。キャベツをそのまま小さくしたような姿の芽キャベツは、キャベツと同じアブラナ科に分類される野菜です。ですが、品種が異なるので成長しても芽キャベツのままです。もともと葉が広がっている植物でしたが、品種改良により葉が重なりまとまる“結球型”となりヨーロッパに広がりました。

味については、キャベツと比べると濃厚でほのかな苦味があります。硬いままだとクセが残るので、茹でる際に根元を少し切り落とし、十字の切り込みを身の半分くらいまで入れておくと火が通りやすくなります。

ころころ可愛い芽キャベツにはなんとキャベツの約4倍ものビタミンCが含まれています。免疫力対策にあたたかい煮物やシチューに入れてみるのはいかがでしょうか。

芽キャベツの栄養成分

・ビタミンC
100gあたり160mgのビタミンCが含まれており、茹でても110mgほど残ります。私たちがストレスを感じた際、大量に消費されるといわれています。体内で合成できない栄養素なので、芽キャベツを食べてしっかり補充しましょう。

・ビタミンU
「ビタミンU」より「キャベジン」と言った方が、なじみがあると思われます。その名の通り、キャベツから生まれた栄養素で、芽キャベツにも含まれています。胃液の過剰分泌を抑える効果があり、弱った胃の粘膜細胞に働きかけます。水溶性なので、煮汁も使える煮物にしたり、葉を1枚1枚めくって使うサラダなどが良いでしょう。

芽キャベツの選び方・保存方法

中身がつまったような重みがあり、触った感触が固いものを選びましょう。色は緑色の濃いものが新鮮のあかし。黄色っぽいものは鮮度が落ちているので避けましょう。余った場合の保存については、常温ですとすぐにいたんでしまうので、さっと塩茹でしたものを冷ましてから密閉袋に入れて冷凍保存しましょう。使用する際は自然解凍で。また、寒さに強い野菜なので、乾燥を避けて湿らせた新聞紙に包んで袋に入れると冷蔵庫でも1週間ほど保存が可能です。冷蔵の際は袋の口はゆるめでOKです。

豚肉と芽キャベツのトマトスープ

材料|4人分(塩分量1.5g)

  • 豚モモ肉(ブロック)・・・・320g
  • ホールトマト・・・・400g
  • 芽キャベツ・・・・100g
  • タマネギ・・・・60g
  • ニンニク・・・・1かけ
  • ブイヨンキューブ・・・・1個
  • 砂糖・・・・大さじ1
  • 塩・・・・少々
  • オリーブ油・・・・大さじ1
  • ローリエ・・・・1枚

豚肉と芽キャベツのトマトスープ|作り方

  1. タマネギはあらみじんに切る。芽キャベツは芯部に十文字の切り込みを入れる。ニンニクは、軽くたたいてつぶしておく。
  2. 鍋に、オリーブ油とニンニクを入れ、タマネギを炒める。タマネギがほんのり茶色くなったら、豚肉を加えて表面を焼く。
  3. 豚肉の表面に焼き色がついたら、豚肉だけ取り出し、ホールトマトをつぶしながら加える。
  4. 木ベラなどで、鍋についた旨味をこそげ取るようにしながら混ぜ、中火で加熱する。フツフツと沸いてきたら火を止め、ザルで濾す。
  5. (4)を鍋に戻し、(3)の豚肉とブイヨンキューブ、砂糖、ローリエを加えて蓋をし、中火の弱火で約1時間、じっくり煮込む。
  6. 芽キャベツを加え、更に40分弱火で煮込む。
  7. 豚肉を取り出し、1~2cmの厚さに切る。温めたスープ皿を4つ用意して、豚肉を等分に盛り付け、スープを注ぐ。