小松菜(冬菜)

キャベツやブロッコリーと同じアブラナ科アブラナ属の野菜「小松菜」。小松菜を気に入った八代将軍徳川吉宗が、江戸時代初期に小松川(東京都江戸川区)で栽培され始めたことに由来をして、名付けたと言われています。地域で呼ばれ方が異なり、群馬では武州寒菜(ぶしゅうかんな)、新潟では大崎菜、関西では黒菜と呼ばれることもあります。

現在は、ビニールハウス栽培が盛んなので1年中手に入りますが、寒さに強く、霜が下りると甘みが増しさらに美味しくいただける冬の野菜です。またほうれん草よりもアクが少なく、下茹でなどの必要がないので、手軽に料理に使える栄養たっぷりの人気野菜です。

小松菜の栄養成分


・鉄分
野菜の中でパセリに次ぐ含有量です。ほうれん草以上に鉄分を含み、貧血対策に効果的です。体内では、血液中の酸素を運搬するという重要な役割を果たしています。

・カルシウム
野菜の中で上位のカルシウム含有量です。ほうれん草の3倍以上のカルシウムを含み、牛乳並みの栄養価です。骨粗鬆症予防にも最適。

・β-カロテン(ビタミンA)
β-カロテンは、抗発ガン作用や免疫賦活作用があります。その他、体内でビタミンAに変換され、髪・粘膜・皮膚の健康維持、視力維持、さらには喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

・ビタミン類
ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEが豊富です。ビタミンCは、風邪予防や動脈硬化などの生活習慣病予防に効果的です。

小松菜の選び方・保存方法


葉の緑が濃く鮮やかでみずみずしく、葉先までピンと張りがあり、葉肉に厚みがあるものを選びましょう。黄緑色ががった葉は旬をすぎたものなので味が落ちます。葉が大きいと味が濃く、小さいと柔らかいものであることが多いです。株は太く、茎は太すぎず張りがあり、また白っぽくなく薄緑色をしている方が、カロテンなどの栄養価が高く美味しいです。

保存方法は、そのままで保存するとすぐにしなびてしまうので、乾燥しないように少し湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに丸ごと包んでから、袋に入れてください。それから野菜室で本来育ったような姿のように、根を下にして立てた状態で保存しましょう。

茹でた小松菜を保存しておくことも可能です。小分けにしてからラップで包み、冷凍保存をします。使いたい分だけ、使えるのでとても便利です。

ライ麦パンの小松菜オープンサンド(ビタミン・ミネラル・食物繊維がたっぷり!)


ライ麦パンの小松菜オープンサンド

材料|4人分(塩分量1.1g)

  • ライ麦パン・・・・4枚
  • 小松菜・・・・100g
  • とろけるチーズ・・・・50g
  • 赤ピーマン・・・・1/2個
  • ちりめんじゃこ・・・・10g
  • ニンニク・・・・1かけ
  • オリーブ油・・・・小さじ1

ライ麦パンの小松菜オープンサンド|作り方

  1. 小松菜は3cmの長さに切る。ニンニクは芯を取ってみじん切り、赤ピーマンは縦に細切りにしてから3~4cmの長さに切り揃える。
  2. フライパンにオリーブ油をひき、ちりめんじゃことニンニクを焦がさないように炒め、香りが出てきたら小松菜と赤ピーマンを加えて炒め、皿にあける。
  3. (2)のフライパンにチーズを4等分に広げて火にかける。チーズから油が出てきたらチーズの上に(2)を1/4量ずつのせて、チーズが焼けてふちがカリッとしたら火を止める。
  4. 軽く焼いたライ麦パンの上に(3)をのせてできあがり。
  5. ライ麦パンの小松菜オープンサンド