豆苗(とうみょう)

えんどう豆(グリンピース)が発芽した、若葉と茎の部分が「豆苗(とうみょう)」です。えんどう豆は紀元前7000年頃から南西アジアで食されている歴史のある食材です。若い葉と茎を食べ始めたのは中国で、栽培に時間がかかることもあり高級食材として扱われていました。日本で一般的に食されるようになったのは1990年代頃から。

旬の時期は、3月から5月頃の春です。今では天候に左右されずに収穫ができる水耕栽培などが可能となり、年中味わえるように。また安価で栄養豊富な緑黄色野菜なので、スーパーに毎日並ぶ人気の食材となりました。

豆苗の栄養成分


・βカロテン
抗酸化作用に優れ、体内ではビタミンAに変わり、その効果を発揮。皮膚や粘膜そして免疫機能、視力を維持します。その量はほうれん草を上回ります。

・ビタミンB群
栄養素をエネルギにし、体内で新陳代謝の働きを助けます。ビタミンB1・B2・B6・ナイアシン・パントテン酸が豊富。

・葉酸
ビタミンB群の水溶性ビタミンである葉酸。ビタミンB12と共に赤血球を造る働きがあり、さらにはDNAやRNAなどのタンパク質や核酸の合成を促進します。正常な細胞の増殖を助ける働きがあるので、妊娠前後の女性にとって、胎児の成長に必要不可欠な栄養素です。

豆苗の選び方・保存方法


・選び方
若葉の緑色が濃く茎がしっかりしたものを選びましょう。みずみずしさもポイントです。根が付いていないものは、切り口が茶色くなっていないものを選びます。根が付いたものは、2回収穫できる事が多く、鮮度が良く長持ちもします。

・保存方法
根が付いた袋入りの場合は、そのまま立てて冷蔵庫で保存してください。カットしているものは、根元を切り、保存容器などに入れ水に浸して冷蔵庫へ。その場合は2〜3日おきに水を取り替えましょう。保存の目安は約10日間程度です。根元を切り水洗いし水気をよく切り保存袋に入れ冷凍保存も可能です。凍ったまま炒め物などに使うことができます。

豆苗入り三色野菜炒
(鉄分、カルシウムの豊富な豆苗を使ったお料理です。)


豆苗入り三色野菜炒め

材料|4人分(塩分量0.7g)

  • 豆苗(トウミョウ)・・・・50g
  • マッシュルーム・・・・1パック(100g)
  • ヤングコーン・・・・100g
  • 赤ピーマン・・・・1個
  • ニンニク・・・・1かけ(みじん切り)
  • ごま油・・・・大さじ2
  • [ドレッシング]
  • 酢・・・・大さじ2.5
  • 砂糖・・・・小さじ1 適宜
  • 塩・・・・少々
  • 黒ごま・・・・大さじ1

豆苗入り三色野菜炒め|作り方

  1. 豆苗は10cmくらいのものを用意し、マッシュルームは6等分のくし型切り、ヤングコーンは縦半分に切り、赤ピーマンは5mmのせん切りにする。
  2. 豆苗入り三色野菜炒め
  3. 中華なべをよく熱したところに、ごま油を入れ、ニンニクを加える。
  4. ニンニクの香りが出てきたところで、マッシュルーム、ヤングコーン、赤ピーマンを加え、炒める。
  5. 炒め上がる直前に、豆苗を加えてさっと炒め、お皿に盛り付ける。酢、砂糖、塩を合わせたドレッシングを上からまわしかけ、黒ごまをふって仕上げる。