きゅうり(胡瓜)
サラダや漬物など、日本の食卓を毎日彩る「きゅうり(胡瓜)」。なんと『Least calorific fruit』としてギネス世界記録に認定されている野菜なのです! 登録名の通り果実として比較をするとカロリーは低い野菜ですが、95%以上が水分のきゅうりの中にも栄養素は含まれています。
原産地はインド西北部辺り。日本へは遣唐使により伝わったと言われています。伝わった当初は苦味が多く好まれませんでしたが、明治時代にかけて品種の交雑が進み一般流通するようになりました。
緑黄色野菜ではなく、淡色野菜に分類されるきゅうりの旬は、6月から9月頃。今では年間を通して宮崎県と群馬県などで栽培されていますが、旬の時期に収穫されたものはカロテンやビタミンCをより多く含むので、旬の時期には、ぜひいただきたい野菜です。
きゅうりの栄養成分
・カリウム
ミネラル分「カリウム」を含みます。体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するのでむくみ解消や高血圧予防になります。利尿作用が有り、むくみ解消にも効果的です。
・βカロテン
きゅうりの表皮の緑に含まれています。抗発ガン作用や免疫賦活作用に有効です。また体内でビタミンAに変わり髪・視力・粘膜や皮膚を健やかに保ち、そして肺や喉などの呼吸器系統を守ってくれます。
・ビタミンC
細胞同士を結ぶコラーゲンを作るのに不可欠なビタミン類。疲労回復・風邪予防・肌荒れなどへの効果が期待されます。また体内にある活性酸素の生成を抑えてくれます。
・食物繊維
便秘対策はもちろん、心筋梗塞のリスク低下や血中コレステロール値の低下など、生活習慣病の予防効果が期待できます。
きゅうりの選び方・保存方法
・選び方
表皮にあるイボが鋭く尖っているもの、そして先細りせず均一な太さのもの、また緑色が濃く全体的にハリがあるものを選びましょう。曲がっていても品質に問題はありません。収穫から時間が経つと水分が抜けて端にシワが入り、柔らかくなっていきます。なので水分がたっぷりと含まれている重量がしっかりとあるものを選びましょう。それが新鮮な証拠です。
・保存方法
冷やしすぎると傷みやすくなるので、乾燥から守るためにラップや保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。保存袋は通気性を保つために軽く閉じるのが良いでしょう。また育った環境のように立てて保存すると長持ちします。冷凍保存も可能です。使いやすいようにスライス、塩もみをしてから軽く水気をとり保存しましょう。いただく時は冷蔵庫で自然解凍が適しています。食感が損なわれてしまうので、生食ではなく加熱調理していただきましょう。
きゅうりのピリカラ漬け
(肉料理のおともに)
材料|4人分(塩分量2g)
- きゅうり・・・・1本
- トウバンジャン・・・・大さじ1
- レモン汁・・・・大さじ1
- しょう油・・・・大さじ1
- 塩・・・・ひとつまみ
きゅうりのピリカラ漬け|作り方
- きゅうりは薄い輪切りにして一つまみの塩でもみしんなりさせる。
- トウバンジャン、レモン汁、しょう油を合わせたものに、軽くしぼったきゅうりをつけこみ、味をしみこませる。
※唐辛子で皮下脂肪の代謝を促進!
※また、たんぱく質の消化をよくするので、肉料理に合わせて!