里芋

サトイモ科植物の塊茎(かいけい)部分と、肥大した地下茎部分とを合わせて里芋と呼びます。我々は肥大した地下茎部分を主に食べています。親芋を囲むように子芋や孫芋が育つので、豊作や子孫繁栄の象徴ともされてきた野菜です。原産はインド東部からインドシナ半島で、現地ではタロイモと呼ばれています。日本では縄文時代から栽培され、昔から日本の健康と食卓を彩ってきました。

品種は様々で「ズイキ」「石川早生」「セレベス」「えび芋」「八頭」「タケノコ芋」などがあり、品種により旬の時期が少しずれます。お正月に縁起物としていただく「頭芋」や「殿芋」の旬は12月から1月となります。

里芋の栄養成分

    

・カリウム
ミネラル分「カリウム」が多く含まれます。体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するのでむくみ解消や高血圧予防になります。野菜や芋類の中でも里芋はカリウムの含有量が多い食品です。

    

・ガラクタン
粘りの要因、水溶性食物繊維の一種。特有の粘着性により食べ過ぎ防止に効果があり、糖質吸収を緩やかにするので血糖値の上昇も抑えます。腸内環境を整える成分なので、便秘に効果的です。

    

・ムチン
ガラクタンと同様に粘りの要因、水溶性食物繊維の一種。胃の粘膜を保護して胃腸の機能を高めてくれる役割があります。

     

・グルコマンナン
こんにゃくの主成分でもあり、食物繊維の一種です。血中コレステロールの低下や血糖値上昇予防に効果があります

     

里芋の選び方・保存方法

湿り気があり、丸みをおびてふっくらとし、さらに縞模様がはっきり見えるものを選びましょう。固くてしっかりとしたものが美味しい里芋です。乾燥すると水分が抜けて美味しくなくなるので、保存の際はひとつずつキッチンペーパーなどで包み、さらに新聞紙や紙袋などに入れ封をして野菜室で保存します。約2週間ほど保存できます。泥付きの方が保存に向くので、洗ってあるものの場合は、早めにいただきましょう。

里芋のパリパリ揚げ

里芋のパリパリ揚げ

材料|4人分(塩分量0.8g)

  • 里芋(小ぶりのもの)・・・・4個(約160g)
  • シュウマイの皮・・・・8枚
  • 揚げ油・・・・適量
  • 塩・・・・少々
    [ユズ味噌]
  • 白味噌・・・・大さじ1.5
  • マヨネーズ・・・・小さじ1
  • ユズ絞り汁・・・・小さじ1
  • ユズ皮すりおろし・・・・適量

里芋のパリパリ揚げ|作り方

  1. 里芋はきれいに洗って、皮をつけたまま柔らかく蒸す。蒸しあがったら温かいうちに皮をむいて、2等分に切っておく。
  2. 白味噌、マヨネーズ、ユズの絞り汁、すりおろしたユズの皮を混ぜあわせて、ユズ味噌を作っておく。
  3. シュウマイの皮の中央に、ユズ味噌を1/8量のせ、里芋1切れをのせて包み込む。これを8個作る。
  4. 里芋のパリパリ揚げ
  5. 揚げ油を用意し、低めの温度でシュウマイの皮がカリッとするまで揚げる。油切りをし、熱いうちに塩を振っておく。小皿に2つずつ盛り付ける。