ナノハナ

菜の花とナバナは同じ花?

鮮やかな黄色と緑が眩しい菜の花畑を目にすると、春を感じますね。 菜の花の栽培は、観賞用はもちろん、食用として収穫し終わったものが咲いている場合も多いのだとか。 菜の花の正式名は「アブラナ」というくらい、昔は種を絞ってとる方が主流で、菜種油は行灯に使うなど生活に欠かせないものでしたが、この頃は野菜として食べられる方が多いんだそうです。 現在では日本の在来種よりも西洋種が中心で、品種改良されたものが数多くあり、切り花等の観賞用はハナナ(花菜)、食用はナバナ(菜花)と呼び分けられています。 ナバナは、鮮やかな緑で、ツボミがかたく花が開いていないものを選ぶのがポイント。可愛らしい花は目で楽しんで、食卓ではほろ苦い春の味を楽しみましょう。

春の山菜、苦味も栄養になる?

春は芽吹きの季節。少しずつ寒さがゆるんでくると、春の山菜を色々と目にします。 タラノメやツクシ、フキノトウのほろ苦さ、セリ、ウドの香りなど、これらの山菜には、普段食する野菜とは違う味わいがありますね。 山菜の持つ苦味やえぐみといった独特の風味は、主にポリフェノールによるものです。ポリフェノールは元々、厳しい気候や虫、動物といった天敵から、植物自らを守るために作り出された物質なのだとか。 ポリフェノールといっても色々と分類されますが、強い抗酸化力を持ち、血行促進、代謝促進などの作用があるんだそうです。 ホルモンバランスを崩しやすい春は、肌荒れを起こしたり、体調を崩しやすい季節でもあります。そこで、生命力にあふれる山菜などを食べて栄養をとるのは、理にかなったことなのかもしれません。春に芽吹くもの、旬を迎えるものには、ヨモギ、菜の花、フキ、タケノコなど他にも色々とあります。 栄養面はもちろん、見た目や味わいからも、春の訪れを楽しみましょう。

色あいを生かして上品な味付けでいただきます

菜の花の煮びたし|作り方

  1. だし汁、しょう油、ミリン、塩を鍋に入れて火にかけ、煮立ったところで菜の花を加える。
  2. 菜の花の軸の部分が柔らかくなったら、火を止め、バットにあけて冷ましておく。
  3. スルメは、できるだけ細く裂いておく。ゆで卵の黄身は、フォークなどでつぶしてそぼろ状にしておく。
  4. 器に菜の花を盛り付け、スルメを天盛りにし、卵黄を散らして飾る。