ひらめ
カレイ目ヒラメ科に属する高級魚「ひらめ」。味が良いことから食用として人気があり、日本の食卓でも馴染みがある魚です。日本では、カレイと似ていることから「左ヒラメに右カレイ」とカレイ類と区別されています。言葉の通り、ひらめの眼は体の左側についています。(稀にカレイと同じ右側に眼がついているものもみられます。)
一般的に「ひらめ」と呼ばれることが多いですが、地方によってまた成長によって「テックイ」「ヒダリクチ」「ミビキ」「ホンガレイ」など、様々な呼び名があります。
日本近海の全域から南シナ海域に分布。昼間は海底の砂地に身を隠し、夜になると海底にいる小魚や甲殻類、ゴカイ類などを食べて生息します。体長は70cm程まで成長しますが、大型になると1mを超えてくるものもあります。また体表を15分程度で保護色に変化させる能力を持ち、敵から身を守っています。
春から夏にかけて、産卵時期に入ります。産卵時期前の秋から冬にかけては「寒びらめ」と呼ばれます。この時期のひらめは、上品な脂が乗り、栄養を蓄え身に厚みが出て、味わい深くなります。
ひらめの栄養成分
・タンパク質
免疫機能向上に関わる栄養素です。また臓器や骨など生成する役割があります。
・カリウム
余分な水分を排出する役割があるので、高血圧予防やむくみの解消に期待されています。
・ビタミン類
骨の形成に役立つビタミンD、動脈硬化や脳梗塞の予防に必要なビタミンE、代謝促進効果のあるビタミンB2などを豊富に含みます。
・DHA
ドコサヘキサエン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種であるDHAが含まれています。血中の中性脂肪削減を促すので、高脂血症や認知症の予防効果に期待されています。
ひらめの選び方
・選び方
身に張りがあり肉厚、そして弾力のあるもの、さらには体表が艶々している乾いていないものを選びましょう。またエラの中が鮮やかな紅色かをチェックしてください。お刺身でいただく場合は、活け物か活〆されたものが美味しいです。
中華風ヒラメのお造りサラダ
(コーンフレークが食感のアクセント)
材料|4人分(塩分量0.8g)
- ヒラメ(刺身)・・・・240g
- ダイコン・・・・180g
- キュウリ・・・・40g
- ニンジン・・・・15g
- 黄ピーマン・・・・15g
- コーンフレーク(無糖)・・・・2/3カップ
- クコの実・・・・適量
- [ドレッシング]
- 酢・・・・大さじ2
- ゴマ油・・・・大さじ1
- 砂糖・・・・小さじ1
- 魚醤(ナンプラー等)・・・・小さじ1/2
- 塩・・・・少々
中華風ヒラメのお造りサラダ|作り方
- クコの実は水に漬けておく。ドレッシングの材料を混ぜ合わせておく。
- ダイコンは縦に5mm幅の薄切りにしてから、繊維にそって3mm幅の細切りにする。辛みがあれば、水にさらして辛み抜きをする。
- キュウリとニンジンは、細切りにする。黄ピーマンは他の材料に長さをそろえて、斜めに細切りする。
- 水気を切ったダイコンを、4等分して皿に盛り付ける。キュウリ、ニンジン、黄ピーマンも4等分して彩りよく飾りつけ、上にヒラメの刺身を等分に盛り付ける。
- 中央にコーンフレークを盛り付け、水気を切ったクコの実を散らし、ドレッシングを1/4量ずつまわしかける。全体をよく混ぜていただきます。