バジル
ジェノベーゼやピザなどのイタリア料理、カパオライスなどのタイ料理など、様々な料理に欠かせないハーブ「バジル」。インドが原産国のシソ科メボウキ属の多年草です。インドでは神に捧げる高貴な植物として、人々の幸せを願い家や寺院に植えられてきました。
日本へは江戸時代頃「めぼうき」という和名で伝わりました。水に浸すと表面がプルプルとしたゼラチン質になるバジルの種を用いて目を洗浄する習慣から、こう呼ばれたと言われています。
料理に良く使われるのは「スイートバジル」というバジルを代表する品種です。他にも「紫バジル」「レモンバジル」、タイ料理に使われる「ホーリーバジル」など、バジルの品種は150種類以上にものぼります。
国内で生産されるバジルの旬は、7〜9月の夏の時期。家庭菜園で育てることが比較的簡単なハーブなので、ぜひ試してみてください。トマトをコンパニオンプランツに選ぶと、相乗効果で美味しく育ちますよ!
バジルの栄養成分
・βカロテン
抗酸化力を持つカロテノイドの一種。皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。がん予防やアンチエイジングなどの効果が期待できます。
・ビタミンK
血液の凝固や健康維持を促す脂溶性ビタミン。骨粗鬆症の予防に役立ち、骨を丈夫に保ってくれます。
・ビタミンE
抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミン。体内にある脂質の酸化を防ぐ役割があります。動脈硬化や血栓予防、悪玉コレステロールの現象など、加齢により引き起こす疾患予防に役立つことから、若返りビタミンとも呼ばれています
・カリウム
ナトリウム(塩分)の排出を促してくれる働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防に効果的なミネラル。筋肉の収縮や神経伝達をサポートするなど、生命維持に欠かせない栄養素です。
・カルシウム
骨や歯の形成に関わり、筋肉運動を助け、ホルモン・神経の働きにも関与するミネラルです。
バジルの選び方・保存方法
・選び方
葉の緑色が濃く鮮やかなもの、瑞々しく艶やかで張りのあるものを選びましょう。茎がしっかりしているものは、香りが強く良いものです。但し茎が太すぎるものは育ち過ぎ、バジルの葉がかたくなってしまいます。
・保存方法
生のまま保存する場合は、水につけて室内で保存してください。冷蔵庫に入れてしまうと2〜3日で黒ずんでしまいます。冷凍をする場合は、洗ってから水を良く切り空気を抜いて保存袋に入れて冷凍しましょう。塩漬け、オイル漬けでの保存も可能です。
イカと蓮根のバジル炒め
(バジルの香りが口の中に広がります)
材料|4人分(塩分量1.6g)
- ロールイカ・・・・300g
- レンコン・・・・250g
- バジル・・・・10枚
- タマネギ・・・・40g
- しょう油・・・・大さじ1.5
- みりん・・・・大さじ2
- だし汁・・・・50cc
- 七味唐辛子・・・・適量
- 酒・・・・適量
- 油・・・・適宜
イカと蓮根のバジル炒め|作り方
- ロールイカは1cm幅ぐらいの食べやすい大きさに切り、酒を振っておく。レンコンは皮をむいて縦半分に切ってから7mm厚に切り、薄い酢水に漬けておく。
- タマネギは繊維に添って7mm厚に切る。
- フライパンに油をひいて温め、水気をきったロールイカとタマネギを炒める。イカに半分ほど火が通ったら、だし汁を加える。
- (3)に火が通ったら、汁ごとボウルに取り出す。
- 同じフライパンにレンコンを入れて、弱火~中火で炒める。完全に火が通る手前で、(4)の汁を加え、しょう油とみりんで味付けする。
- (5)に(4)の具を加えて、七味唐辛子を振り、バジルを加えてすぐに火を止める。4等分にして盛り付ければ出来上がり。