ライム
インドからヒマラヤ地方の熱帯地域が原産、みかん科ミカン属の柑橘類「ライム」。アラビア人により西の地中海、さらにはメキシコまで栽培が拡大していきました。現在、日本での流通の多くはメキシコからの輸入に頼り、年中安定供給されています。国内でも愛媛県や香川県などで作られており、旬の時期は9月から翌2月頃となります。
ライムの品種は、メキシコで栽培され日本に多く輸入されているライムの代表品種「メキシカンライム」、タヒチ島で栽培が始まりカリフォルニアでの栽培にも採用された品種「タヒチライム」、まるで指のような細長い形をしたオーストラリア原産の「フィンガーライム」などがあります。
レモンやすだちなどの柑橘類とライムの違いは、レモンなどよりライムは特有の苦味があり酸味が少ないという点が挙げられます。ビタミンCは他の柑橘類より少ないですが、カリウムやカルシウムなどのミネラル類が他より多く含まれているのが特徴です。
ライムの栄養成分
・クエン酸
有機化合物でヒドロキシ酸の一つ。代謝を高める効果があり、疲労回復や血流改善効果、免疫力向上、成人病予防などに効果があると言われています。
・ビタミンC
水溶性の栄養素。コラーゲン生成やメラニン生成を抑えるなど美肌効果が期待できます。また抗酸化効果が高く老化やがんの原因となる活性酸素を取り除き、鉄の吸収を助ける作用があります。
・ヘスペリジン
ポリフェノールの一種。末梢血管の血流改善効果があり、しもやけなどの症状改善にも期待ができます。また肩こりを和らげてくれます。
・エリオシトリン
ポリフェノールの一種。強い抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防いで、アンチエイジングの効能が期待できます。ライムの皮部分に多く含まれているので、皮をすりおろして使用すると吸収力がアップします。
ライムの選び方・保存方法
・選び方
全体的にムラなく濃いグリーンの物を選びましょう。表面にツヤがあり、重みや弾力があるものが多くの果汁を含み香りが良い物です。
・保存方法
乾燥を防ぐためにジップ付きのビニールなどに入れ、冷蔵庫で保管しましょう。冷蔵庫で1ヶ月程度、室内で1週間程度、保存ができます。切ったものはラップで包み冷蔵庫保存し、早めに使い切るようにしましょう。また冷凍保存も可能です。その場合、絞った果汁を冷凍する、または使いたい大きさに切りラップで空気が入らないようにピッタリと包み保存してください。
ライムのシーフード春雨サラダ
(爽やかなライムが美味しいカラフルサラダ)
材料|4人分(塩分量1g)
- ハルサメ(乾燥)・・・・40g
- エビ・・・・100g
- ロールイカ・・・・100g
- キュウリ・・・・50g
- 紫タマネギ・・・・30g
- 黄ピーマン・・・・20g
- ライム・・・・1個
- イタリアンパセリ・・・・適宜
- 熱湯・・・・300cc
- コンソメ(顆粒)・・・・小さじ1
- 砂糖・・・・小さじ1
- オリーブ油・・・・小さじ2/3
- 塩・・・・少々
- コショウ・・・・少々
ライムのシーフード春雨サラダ|作り方
- エビは背ワタをとっておく。ロールイカは縦に2等分してから、繊維を断つように5mm幅に切る。
- キュウリは縦長の薄切りにする。紫タマネギは繊維に添って薄切りにする。黄ピーマンは縦半分に切って種とヘタを除き、横に薄切りにする。イタリアンパセリはざく切りにする。
- ライムは半分に切って果汁を搾り、種を取り除く。表皮を薄くそぐように切り取る(白い部分はつけないように)。2cm四方を2枚ほど取って、千切りにする。
- ライムの絞り汁に砂糖を加えて溶かし、キュウリ、紫タマネギ、黄ピーマンを加えて和える。
- 鍋に熱湯を注いで沸かし、コンソメを加える。沸騰したらエビ、ロールイカを加え、火が通ったらザルにとる。エビは殻と尾をむいておく。
- (5)の鍋のアクをすくい取り、ハルサメを加える。パッケージの表示を参考に4分ほど茹で、やわらかくなったらザルにとる。食べやすい長さに切ってボウルに移し、オリーブ油と塩、コショウを加えて絡め、粗熱をとる。
- ハルサメの粗熱が取れたら、(4)と(5)のエビ、ロールイカを和えてラップをし、冷蔵庫で冷やす。大皿に盛り付け、イタリアンパセリとライムの皮をちらす。