ミント
シソ科の総称であるミント。さらにハッカ属とミント属などに分類されます。ミントは、古代ギリシャ時代に生薬として重宝されていた、歴史的に古い栽培植物の一つです。広く世界に何百種類もの種類が分布されています。世界で栽培されているものには、ペパーミント、スペアミント、アップルミント、ペニーロイヤルミントなどの種類があります。日本へは平安時代前に伝わり、岡山県辺りからニホンハッカの栽培が始まりました。現在、北海道などで生産されています。
旬は6〜9月頃。清涼や爽快、冷涼感を感じる有効成分のメントールを活かし、肉や魚のソース、麺料理、サラダ、ハーブティー、薬用酒などに用いられています。また食用以外にも歯磨き粉、虫除け、精油などの製品も作られています。メントールは、消毒・鎮痛・リラックスなどの効果が知られている成分です。
ミントの栄養成分
・ミントポリフェノール
アレルギー症状の緩和が期待される成分。鼻粘膜の腫れを抑え、花粉症の原因物質であるヒスタミンやロイコトリエンの放出を抑えるなどの作用があります。
※ペパーミントに含まれている成分です。(他のミントにはほぼ含まれていません)
・メントール
炎症を抑えてくれる効果があります。また皮膚や胃粘膜の活性化が期待できます。
・ルテオリン
フラボノイドの一種。尿酸値の低下効果や食後の血糖値上昇抑制効果、花粉やほこり、ハウスダストの不快感の軽減効果、そして生活予防習慣病予防や改善に効果的です。
ミントの選び方・保存方法
・選び方
鮮やかな緑色でみずみずしいシャキッとしたもの、茎の部分には張りがあり、切り口が綺麗なものを選びましょう。鮮度が落ちてくると葉と茎の部分がしおれ、色が黒っぽくなります。
・保存方法
傷んでいる部分があれば取り除き、軽く水洗いをして水気をしっかり拭き取ります。軽く湿らせたキッチンペーパーでミントを包み、さらに保存袋に入れ封を閉じ、野菜室で保存しましょう。下処理をした後に、切花のような感じで水につけ、その上から保存袋などを被せ、口を縛り、野菜室で保存する事もできます。
※乾燥をさせない事が大切です。
※エキスが抽出され香り高くなるミント氷もおすすめです。
(下処理をしたミントをぬるめのお湯に入れて香りを抽出後、製氷器に入れて冷凍庫で凍らす方法)
涼やか豆腐 ミントドレッシング
(つるりん豆腐と寒天にさっぱりミント風味が決め手)
材料|4人分(塩分量4.6g)
- 豆腐(絹ごし)・・・・1丁
- 棒寒天・・・・1本
- 水・・・・400cc
- 赤ピーマン・・・・20g
- 黄ピーマン・・・・20g
- ミントの葉・・・・10枚
- 酢・・・・大さじ3.5
- オリーブ油・・・・大さじ1
- 塩・・・・一つまみ
- 飾り用ミント・・・・適宜
涼やか豆腐 ミントドレッシング|作り方
- 棒寒天は水に浸けてふやかしておく。鍋に分量の水を入れて火にかけ、水気を絞った棒寒天を入れて、煮溶かす。棒寒天が溶ければ火をとめて、こし器でこしてからかるく粗熱を取っておく。
- 赤ピーマンと黄ピーマンは、それぞれみじん切りにする。
- 豆腐を4等分に切り、水にくぐらせた流し缶に、等間隔のすき間を空けて並べる。豆腐の上に(2)のピーマンをのせて飾る。
- (1)の粗熱が取れた寒天液を、(3)の流し缶にそっと流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
- 酢に塩を入れて溶かし、細かくみじん切りにしたミントを加え、オリーブ油を混ぜてドレッシングを作る。
- (4)が固まれば冷蔵庫から取り出し、4等分切り分けて皿に盛り付ける。(5)のドレッシングをかけて、飾り用のミントをそれぞれに添えて出来あがり。