カボチャ

カボチャはまるごと食べましょう。

カボチャの果肉の色は、ニンジンと同じカロテノイド色素・βカロテンの色です。βカロテンは体内でビタミンAとなり、抗酸化作用とともに活性酸素を除去する働きや、免疫機能を高める働きをもっているのだとか。βカロテンは皮やわたにも豊富に含まれています。また、わたには食物繊維も多いんだとか。出来るだけ、わたや皮も余さず食べるようにしたいですね。種はよく洗って天日か電子レンジで十分に乾燥させ、フライパンなどで乾煎りして殻をむけばそのまま食べられます。種にはリグナンというポリフェノールの一種が含まれており、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをするといわれています。 丸ごとのカボチャは、重くて硬いもの、ヘタがしっかり乾燥して、皮の一部がオレンジ色になってきたら食べ頃です。カットしてあるものは、果肉の色が濃く、種がしっかりと詰まっているものを選ぶと良いでしょう。

冬至の日にカボチャを食べるのはナゼ?

冬至は1年で一番夜が長く、昼が短くなる日。昔から、冬至にカボチャを食べると長生きするとか、風邪をひかないなどと言われます。カボチャは冬でも食べられる数少ない野菜のひとつで、夏に収穫されたものを貯蔵して食べられてきたのだとか。カボチャには、ビタミンA(βカロテン)を始めとするビタミン類の他、食物繊維も多く含まれ、便通を良くしたり血圧の急激な上昇を防いだりする働きもあります。貯蔵することで、でんぷん質が糖分へと分解され、より甘く美味しくなります。栄養豊富で貯蔵性もあるカボチャは、冬を乗り切るための大切な食べ物だったんですね。

カボチャを使ったおかずのレシピ

豚肉とカボチャの生姜焼き|作り方

  1. 豚肉は食べやすい長さに切る。酒、しょう油、ミリン、砂糖、おろしショウガを混ぜ合わせ、豚肉をからめて、10分ほど置いてなじませておく。
  2. カボチャは5mm厚にスライスし、食べやすい大きさに切る。耐熱容器に並べてラップをかけ、電子レンジで2分間加熱する。
  3. タマネギは、1cm厚のくし型切りにする。大葉はスジを取り除き、千切りにする。
  4. フライパンに油をひいて火にかけ、(1)を加えて中火で炒める。豚肉の表面が白っぽく変わってきたら、タマネギを加えてさらに炒める。
  5. 汁気が無くなり豚肉に焼き色が付いてきたら、カボチャを加えて炒め合わせる。味をみて、薄ければ塩で調節し、火を止める。皿に、4等分して盛り付け、大葉をのせる。