ミカン
ミカンの皮はどこからむく?
ミカンの皮は、ヘタの方からむくと白い筋もきれいに取れるので、筋が気になる方や丁寧にむきたい時はこちらがいいでしょう。反対のおしりの方からだと、最初に指(ツメ)が入りやすいのでむきやすいともいえますが、白い筋が多く残ります。 でもミカンの白い筋や袋には食物繊維が豊富ですし、他にもビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種である、ヘスペリジンが多く含まれています。ヘスペリジンは、ビタミンCの吸収を助ける働きがあり、毛細血管、血管壁を強くし、高血圧や動脈硬化などを予防する効果があるのだとか。栄養的には、筋も一緒に袋ごと食べる方が理想的でしょう。 ちなみに、ツヤが良くて色が濃く、ヘタの切り口が小さめで横から見て扁平な形のものほど、甘みが強くおいしいミカンだそう。また、つぶれたり傷があると腐敗が進みやすいので、たくさんある場合は早めにチェックして、そういうものから先に食べましょう。保存は、できるだけ重ならないように皮が硬いヘタの方を下向きにして、風通しの良い涼しい場所に置くのがよいようです。
ミカンの皮も有効利用?
食べ終わったら捨ててしまうミカンの皮には、クエン酸やビタミン類、精油成分(リモネン)などが含まれているので、色んな使い方が出来ます。例えば、表皮から出るオイルは、油性ペンの落書きなどの油性の汚れを落とす事ができます。皮を煮出してワックスとして利用することも出来るので、床や革製品などを磨くのにも使えるそうです。乾かした皮は、入浴剤に。5~6個分を目安に布袋などに入れて湯船に浮かべます。体が温まって湯冷めしにくくなり、爽やかな香りはリラックス効果も期待できます。出来ればノーワックスのものが理想ですが、無ければ粗塩でこすってお湯で流すとよいでしょう。また七味唐辛子や漢方でお馴染みの陳皮(チンピ)も、皮を乾燥させて作るそう。血流改善や健胃整腸、風邪予防など、様々な症状に用いられています。
ミカンのおやつレシピ
みかんゼリー|作り方
- ミカンはヘタから1/5くらいの位置をカットして、皮を傷つけないよう実をきれいにくり抜いて器を作る。ヘタ側はフタにする。
- (1)で取り出した実のうち、2個分は搾って果汁をとり、残りは薄皮をむいておく。
- 板ゼラチンは、水に浸してふやかしておく。
- オレンジジュースを弱火で温め、温まったところに(3)を加えて溶かし、砂糖を加える。
- (4)のあら熱を取り、(2)の果汁を混ぜて(1)に注ぎ込む。(2)の果実も均等に加えて、冷蔵庫で冷やし固める。