黒豆
砂糖や醤油を使って煮豆にされることが多く、お正月のおせち料理には欠かせない食材です。日本では平安時代から栽培されていたと言われ、戦国時代には兵糧丸(携帯保存食)の主原料としても使われていました。古くから人々の健康を支えてきたパワーフードと言えます。
くろまめはなぜ黒い?
黒豆は大豆の一種ですが、豆の皮でアントシアニンという色素が作られるため、大豆とは違い豆が黒くなっていきます。アントシアニンとはブルーベリーなどにも含まれるポリフェノールの一種です。アントシアニンには網膜色の再生を促して視力を改善する効果や、活性酸素による酸化を抑える抗酸化作用、血糖値やコレステロールを減少させる効果があり、動脈硬化の進行を抑え、脳梗塞、心筋梗塞などの予防にもなります。
エネルギー代謝を盛んにし、疲労回復に効果的。
黒豆には、黒大豆ポリフェノール、イソフラボン、ビタミンB群、ビタミンE、ミネラルなどがバランスよく含まれています。鉄分はほうれん草の約2倍の含有量があり、貧血の予防にもなります。また、大豆サポニンを含み、血中脂質の酸化を防いで脂肪コレステロールを減少させます。特に多く含まれるビタミンB1がエネルギー代謝を盛んにするので、疲労回復や夏バテに効果があります。さらには冷え性や二日酔いなどにも効果があるといわれています。
おせち料理の黒豆
おせち料理の黒豆には「元気に長生きする」という願いが込められています。労苦を厭わず物事にはげむこと、またその様や体の丈夫なことを「まめ」と呼ぶことから、これからの一年をそのように過ごせるようにという験担ぎです。おせち用の黒豆は、しわが寄らないように、長生きできるようにと、ふっくら煮る地域もあれば、しわが寄るまで長生きできるようにと、わざとしわができるように煮立てる地域もあります。
黒豆とヨーグルトの茶巾絞り
材料|4人分(塩分量0g)
- ヨーグルト(無糖)・・・・2カップ
- 黒豆の甘煮・・・・100g
- 湯・・・・大さじ2
- 砂糖・・・・大さじ1
- ブランデー・・・・大さじ1
- 柚子の皮・・・・適宜
黒豆とヨーグルトの茶巾絞り|作り方
- ヨーグルトの水切りをする。ボールにザルを置き、キッチンペーパーを敷いた上からヨーグルトを入れてラップをかけ、ヨーグルトから出てきた水分にザルが漬からないようにして、冷蔵庫で24時間休まる。
- 小さめのフライパンに砂糖を入れて弱火にかけ、こげ茶色になるまでじっくり加熱する。
- 砂糖がこげ茶色になったところに湯を加え、全体が均一になったら 黒豆とブランデーを加えて一煮立ちさせて火からおろす。容器に移してあら熱をとっておく。
- しっかり水気が切れた(1)を4等分し、一つずつラップにくるんで茶巾状に絞る。
- (4)を皿にのせて、冷やした(3)を添え、上から柚子の皮のみじん切りを散らして 出来上がり。