ミツバ(三つ葉)
ミツバは日本原産のハーブで、葉が3つに分かれていることから「三つ葉」と呼ばれています。さわやかな香りが食欲を増進する名脇役として、様々な和食のトッピングに使われている香味野菜です。山に自生しているので、山菜採りで収穫することができます。
- 糸三つ葉
- 一般にスーパーなどで見かけるもの。ハウスで水耕栽培されている。根元まで青いので青三つ葉とも呼ばれている。お吸い物や茶碗蒸しなどの料理の彩りに使われる。
- 切り三つ葉
- 糸三つ葉に比べ、茎がやや太い。根元で切られ、茎の上の部分が出荷される。関東地方では雑煮に欠かせない食材。
- 根三つ葉
- 根が付いたまま収穫、出荷されるミツバ。一般的なものに比べ茎が白くて太く、根が細いゴボウのようになっている。食感がよく、栄養価が高い。風味づけに添えるというよりは、お浸しや煮浸しなど、ミツバそのものを食べる料理に使用されることが多い。根も食べられる。
- 天然物
- 山などで自生しているもの。葉が大きく、茎もしっかりしていて、風味が強い。
ミツバの効能
・ミツバの香り
ミツバのさわやかな香りは、クリプトテーネンとミツバエンが成分で、鎮静効果があり、ストレスの解消や不眠症を改善したり、食欲増進などに役立ちます。
・カリウム
カリウムには余分なナトリウム(塩分)を排出する役割があり、高血圧に効果があります。また、神経の伝達や筋肉の機能調節にはたらきかけるので、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防いでくれます。
・β-カロテン
β-カロテンには、ガンや動脈硬化などの病気予防に効果があるといわれています。また、体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。ビタミンAには、目や皮膚の粘膜を保護し視力の低下や肌荒れを防ぐはたらきがあります。
ミツバの選び方・保存方法・料理
きれいな緑色をした香りの強いもの、茎がみずみずしく、根元から葉先までピンとしたハリのあるものを選んでください。鮮度が落ちると葉が黄色くなってきます。
ミツバは乾燥すると香りがなくなってしまうので、空気に触れさせないように、ビニール袋や、容器に入れて冷蔵保存したり、冷凍保存してください。濡れたキッチンペーパーでくるみ、袋に入れて冷蔵庫に入れるのが一番いい方法です。
糸三つ葉や切り三つ葉は風味づけとして、お吸い物や丼もの、茶碗蒸しなどのトッピングに使ってみてください。生のままサラダなどに入れるのもおすすめです。
天然のミツバや根三つ葉は歯ごたえがあり、香りも強いので、揚げ物に適しています。また、根三つ葉は鍋料理にも使うことができます。根三つ葉の根の部分はきんぴらや甘辛炒めなどにして食べると美味しいです。
ハクサイとミツバの胡麻風味サラダ
材料|4人分(塩分量0.4g)
- ハクサイ・・・・280g
- ミツバ・・・・15g
- 白ゴマ・・・・大さじ1
- マヨネーズ・・・・大さじ1
- 砂糖・・・・小さじ1
- リンゴ酢・・・・小さじ1
- 塩・・・・小さじ1/4
- コショウ・・・・少々
ハクサイとミツバの胡麻風味サラダ|作り方
- ハクサイは3.5cmの長さに切り、白い部分は1cm、葉の部分は1.5cmの幅に切る。ミツバは2.5cmの長さに切る。
- (1)に塩をふり、軽くもみ込むように塩をなじませる。
ポイント・瑞々しさを残すため、表面だけしんなりさせる程度にもみ込む。 - 白ゴマをすり鉢に入れてする。マヨネーズ、砂糖、リンゴ酢を加えて混ぜておく。
- (3)に水分をきった(2)を加えて和える。コショウを振って、4等分して小鉢に盛り付ける。