石狩鍋(北海道)
鮭と野菜を味噌仕立ての出汁で煮込んだ鍋料理。北海道の石狩町で生まれた漁師めしとも言われており、寒い冬に身体を温める北海道の定番料理として親しまれています。
石狩鍋の歴史
海に面した北海道石狩市に流れる石狩川の河口では、昔から鮭漁が盛んに行われていました。鮭が大漁だと、漁師たちはご褒美として、獲れたての新鮮な鮭をぶつ切りにして、鍋にして味わい、冷えた体を暖めたのだそうです。こうしてこの地方の名前がそのまま付けられた鍋料理として親しまれていきました。
石狩鍋の豆知識
石狩鍋はスーパーで簡単に全ての材料を揃えることができるので、ご家庭でもすぐに作ることができます。作る時は、ぜひ鮭の切り身だけではなく、「アラ」を入れてみてください。味わいがぐんとアップしますよ。
薬剤師の食育コメント
鮭には、アスタキサンチンが豊富に含まれている為、抗酸化作用があり動脈硬化を防ぎます。またビタミンDも含まれているので牛乳などのカルシウムと一緒に摂ることで骨の健康維持にも効果的です。石狩鍋にバターや牛乳を入れるとまろやかな味わいになります。
おうち石狩鍋の作り方
材料|4人分
- サケの切り身やアラ・・・・400g~600g程度
- お好みの野菜(キャベツ、じゃがいも、玉ねぎ大根、きのこ、にんじんなど)・・・・適量
- 豆腐・・・・1丁
- お好みの魚介(ホタテやいくら、豚肉など)・・・・適量
- 水・・・・800cc~1000cc(鍋の大きさによって調整)
- 出汁昆布・・・・5cm角(和風顆粒だしでも代用できます)
- 味噌・・・・50g~80g
- 酒・・・・大さじ2~3
- みりん・・・・大さじ2~3
- 塩、砂糖・・・・少々
- バター、牛乳、酒粕、山椒、黒コショウなど・・・・お好みで
【スープ】
調理ステップ
- 昆布で出汁を取っておきます。(火にかける前に30分程浸けておく。)
- 鮭をぶつ切りにして、酒(分量外)を振ります。
- 野菜はそれぞれ3~4cm幅の食べやすい大きさに切ります。
- 出汁を火にかけ沸騰したら、じゃがいも、にんじん、大根などから煮ていきます。
- 鮭や残りの具材、野菜を加えて火を通します。
- 味噌、酒、みりんを加え、塩と砂糖で味を調えます。
- お好みでバター、牛乳、酒粕、山椒、黒コショウなどを加えたら完成です。
※ 固いものから順番に煮ていき、全体に火が通ってから味噌などの味つけをしていくのがポイントです。最後に加えるバター、牛乳、酒粕などは、味をまろやかにして、魚や味噌の臭みを抑えてくれます。また山椒や黒コショウをかけると、全体の味がグッと引き締まりますよ!