ししゃも

初めての薬膳「ししゃも」|食育大事典

目の下のクマや頭痛、瘀血おけつによる倦怠感のある方におすすめの食材です。

立春を過ぎると、陽射しから春の気配を感じられる日が増え、私たちの身体もだんだんと春モードに変わります。立春を過ぎたら、春の養生を始めていきましょう。春は「肝」を養う食材がおすすめです。ししゃもは、この季節に頭の方に上って滞りがちになる血の流れを促進してくれますので、目の下のクマや頭痛、瘀血おけつによる倦怠感のある方におすすめです。また、腎も補う食材ですので、まだ寒さも残り、下半身の不調を感じる方にも効果的。栄養学的には、抗血栓作用のあるIPA、抗アレルギー作用のDHA、抗酸化作用のセレンが含まれ、栄養価もとても高い食材です。ヘム鉄や亜鉛も含みますので、貧血の方や味覚が鈍感になっている方には、年間を通じておすすめします。そのまま焼くだけでも美味しいししゃもですが、季節の旬の野菜や血の滞りを促進する酢と一緒に摂れるマリネにして食べるのも、春にはおすすめです。

ししゃも活用レシピ

ししゃものマリネ
ししゃものマリネ

    【分量】ししゃも 6尾(お好みで)、オリーブオイル 適量、酢 大さじ2、砂糖 大さじ1、コショウ 適量、人参や玉ねぎなど、その季節の旬の野菜を一緒に

    【材料】2人前

  1. オリーブオイルをフライパンにしき、ししゃもを両面焼いておきます。
  2. ししゃもを焼いている間に、酢、砂糖、コショウをよく混ぜておき、人参、玉ねぎを細切りにしておきます。
  3. ししゃもが焼けたら、冷めないうちに②に漬け、その上から、人参や玉ねぎ等の野菜も漬け込みます。30分ほどしたら、ししゃも、野菜全体がよく漬かるように、上下をかえし、さらに30分ほど漬けたら、完成です。(一晩冷蔵庫で漬けておくと、味がよくしみます)

  4. 【補足】薬膳では、油で揚げる調理法は、栄養が油でコーティングされて体に入らなくなると考えられているので、基本的には揚げません。こちらでも適量のオリーブオイルで焼いています。