チャンチャン焼き(北海道)
昭和初期頃の鮭が漁獲される秋から冬にかけての季節に、北海道石狩地方の漁師たちが、ドラム缶で作った鉄板で魚と野菜を焼いて食べたのが「チャンチャン焼き」の始まりと言われています。名前の由来は、「ちゃちゃっと素早く作られる料理だから」「お父ちゃんが作る料理だから」「鉄板とヘラで焼き炒める時にちゃんちゃんという音がするから」などと言われています。
旬の魚と季節の野菜をバターで蒸し焼きにしてから、味噌や醤油、砂糖、酒、みりんなどで味付けをしていただく。今でも家庭で楽しまれている郷土料理の一つとなっています。
チャンチャン焼きの歴史
昭和初期の北海道石狩地方で、漁師たちが釣った鮭を野菜と一緒にドラム缶で作った鉄板で焼いて食べたのが始まり。その昔、アイヌの人々が貴重な食料源として捕獲していた鮭は、北海道の食文化の歴史に刻まれ続けています。だから今もなお北海道では、鮭の漁獲量は国内トップを誇り、鮭を使った郷土料理が多く存在しているのです。
チャンチャン焼きの豆知識
- 鮭を使われる事が多いのですが、鮭の代わりに鱒でも、牡蠣や豚肉、鶏肉でも美味しくいただけます。
- 野菜はキャベツ、玉ねぎ、長葱、もやし、人参、ブナシメジなど、どんな食材でも味が美味しくなるので、ご家庭ごとのアレンジを楽しむことができます。
薬剤師の食育コメント
チャンチャン焼きには、たくさんの栄養素が含まれています。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、食物繊維など。疲労回復、癌の予防、貧血の予防、目の健康維持、骨の健康維持、便秘解消などに効果的です。
チャンチャン焼きの作り方
材料|2人前
- 鮭・・・2切れ
- 野菜(キャベツ、にんじん、たまねぎ、ニラ、えのき、もやしなど)・・・適量
- サラダ油・・・大さじ1
- 味噌・・・大さじ3
- 砂糖・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ2
- 醤油・・・大さじ2
【調味料】
調理ステップ
- キャベツはざく切り、にんじんはたんざく切り、たまねぎは薄切り、ニラは3cmの長さに、えのきはほぐして、もやしは洗って水切りします。
- 調味料を全て混ぜ合わせます。
- フライパンに油を入れ熱してから、鮭の皮面を下向きにして焼きます。
- 野菜を火の通りにくい順(にんじん、)にいれ、調味料をかけいれます。
- 蓋をして10分ほど蒸し、野菜が柔らかくなれば完成です。
※ 冷蔵庫に余っているお好みの野菜を入れても楽しめます。