いぶりがっこ(秋田県)

日本の郷土料理「いぶりがっこ(秋田県)」|食育大事典

いぶりがっこ(秋田県)

いぶりがっこ(いぶり漬け)は、主に干し大根を燻製して発酵させた秋田県内陸南部地方の農家に伝わる漬物です。秋田の方言で燻すという意味の「いぶり」、漬物は「がっこ」であることから、この名がつきました。

大根収穫時期の秋田県は降雪がある寒い地域で、屋外での作業ができない事から、室内の梁に収穫した大根を吊るし、囲炉裏の煙を利用して燻しながら干す、さらにしっかり干した大根を米麹、塩、砂糖(ザラメ)に漬け込み2ヶ月以上発酵熟成させるという、この地域ならではの作り方が生まれました。栄養を豊富に含むいぶりがっこは、豪雪地帯の保存食として重宝しています。

いぶりがっこの歴史

いぶりがっこの始まりは、室町時代までさかのぼります。秋田の冬は長期間雪深く、天日干しの日照時間も短い地域です。その地域の人々が冬でもしっかりと栄養素を得るために生み出された秋田県民の知恵の産物なのです。

いぶりがっこの豆知識

  • いぶりがっことたくあんの違いは?
    乾燥方法の違いです。部屋の中で囲炉裏の熱や煙を利用し乾燥させるのがいぶりがっこで、たくあんは、天日干しで乾燥させます。

    薬剤師の食育コメント

    いぶりがっこには腸内細菌を整える善玉菌の一種「植物性乳酸菌」が含まれ、消化促進と免疫力の向上が期待できます。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、さらには抗ストレス作用が期待される「GABA」が含まれています。

    食育大事典の郷土料理

    いぶりがっこ(たくあんの燻製)の作り方

    いぶりがっこの作り方

    郷土料理材料材料|2〜4人前

    • たくあん・・・150g
    • スモークチップ・・・20g
    • 砂糖(ザラメ)・・・大さじ1

    郷土料理調理ステップ調理ステップ

    1. たくあんをスライスし、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
    2. たくあんをドライネットやザルなどに置いて、2時間程度天日干しをします。
    3. 十分に天日干しができたら、中華鍋などにアルミホイルを敷き(焦げ付き防止の為)、スモークチップと砂糖を入れます。その上に網を敷きたくあんを並べます。
    4. 蓋をして、強火で加熱し、煙が出てきたら弱目の中火にして10分程加熱、燻します。火を止め冷めるまで1時間程度蒸らすと、より香ばしくなります。

    ※ にんじんで作っても美味しいです!(本格的に作る場合、山内にんじんがおすすめ)
    ※ 水分が多いと燻製時に苦味が出るので、しっかり乾燥させましょう。
    ※ 燻製が初めての方は、くせの少ない桜チップがおすすめです。
    ※ 砂糖を入れて燻す事で香りや色ツヤがさらに良くなります。