エリンギ

初めての薬膳「エリンギ」|食育大事典

五臓の「肺」を補い、体の中に潤いを与え、空咳や声枯れに効果的な食材です。

秋が旬の食材の一つにキノコがあります。キノコは一年を通してスーパーで購入できますが、私たち人間も自然の一部なので、なるべくその季節の旬の食材を摂り入れ、季節の変化に体を合わせるようにしていきましょう。

キノコ類の中でもエリンギは秋に養生したい五臓の「肺」を補い、体の中に潤いを与え、空咳や声枯れに効果的な食材です。体の中の余分な水分を取り除き、関節の痛みや足腰のだるさを和らげてくれる作用もあるとされているので、秋の不調を感じる時にはぴったりです。栄養学的には、疲労回復や肌荒れなどにも効果的なナイアシンやパントテン酸、排出を促すカリウム、整腸作用のある不溶性食物繊維、その他、ビタミンD・B群や葉酸なども含まれています。

秋の食材を上手に摂り入れて、冬に備えて体を整えていきましょう。

エリンギ活用レシピ

キノコのソテー
キノコのソテー

    【分量】エリンギ・しめじ 各1パック(その他お好みのキノコを加えてください)、オリーブオイル 大さじ2、ニンニク 1片(チューブなら小さじ1程度)、塩レモン 1/4個分、胡椒 少々、パセリ・ピンクペッパー等 お好みで

    【材料】2人前

  1. キノコ類は汚れをとり、いしづきをとって、食べやすい大きさにしておきます。
  2. フライパンにオリーブオイルとニンニク(みじん切り)を入れて香りが出るまで炒めます。
  3. ①のキノコ類を加え、全体にオイルが回るまで炒め、塩レモンそして胡椒で味を調えます。
  4. キノコの水分が飛んだら、火を止めてお好みでパセリやピンクペッパーを飾り、完成です。

【補足】レモンも「肺」を補い、体内を潤す効果が期待できます。塩レモンは無農薬栽培のレモンと天然塩で作っておくと、様々な料理に使えて便利です。