京都FLAVOR’S

日ごろから野菜の多い食事を心がけてはいても、慌ただしい生活の中では不足しがち。そのうえ甘いものへの欲求も抑えられなくて……。そんな人にぜひ食べてもらいたいのが京野菜スイーツ。「京都FLAVOR’S」では、やさしい甘さと美しい彩りの商品を作っています。

見た目の色だけでは味が判断できないのが、野菜スイーツのおもしろいところ。意外性に驚かされることも。

旬の京野菜の味わいを濃く

「野菜のおいしさが活きるスイーツ」を、インターネット販売や催事販売で全国へと発信している京都FLAVOR’S。地元・京都の生産者たちが大切に育てた京野菜を、焼き菓子やロールケーキなどにアレンジしています。京野菜とは、伝統野菜も含めた京都府内で栽培されている農産物の総称。それぞれの収穫最盛期に合わせて畑から直接仕入れ、パウダーやピューレに加工することでフレッシュな味わいを凝縮。生地に練り込んだりクリームに加えたりしながら、オールシーズン安定したおいしさの京野菜スイーツを届けています。食べ過ぎると罪悪感に襲われるスイーツも、野菜が加わることでヘルシーなイメージに一変。健康を意識する女性や年配の方にもおすすめです。

九条ねぎと白味噌のアイス。よく見るとねぎが入っているのがわかります。どんな味がするのかは食べてみてのお楽しみ。

九条ねぎをアイスクリームに

「これまでいろいろチャレンジしてわかったことは、野菜は基本、何でもスイーツにできるということ。ただ向き不向きはあり、トマトや葉物といった水分の多いものや素材自体の個性が弱いカブなどは、手を加えることで野菜らしさが消えてしまいます」とは代表の伴康夫さん。野菜スイーツは単に味のまとまりを追求するだけではダメ。香り、色、食感、風味のどこかに素材を感じさせる要素を残すのが醍醐味であり難しいところです。特に伝統野菜は味が濃く個性が強いために、適量のバランスや調理法を探るのにひと苦労。なかでもクセが際立つ九条ねぎは試行錯誤の連続だったそうです。ようやく見つけたのが京都の伝統調味料である白味噌とのコラボ。九条ねぎの独特な香りと水分はオーブンで焼くことにより飛ばし、香ばしさをプラス。チーズのフレーバーに似た白味噌がまろやかさを出し、京都らしいクッキーやアイスクリームが完成しました。

ミルクレープロールには京野菜の鹿ケ谷かぼちゃを使ったものも。あっさりとした甘さです。

全国の催事会場でも話題

京都FLAVOR’Sのスイーツには、九条ねぎ以外にもさまざまな京野菜が登場します。京都では「おかぼ」の愛称で知られる鹿ケ谷かぼちゃ、一つ一つ手で収穫する水尾ゆず、地元の高校生たちがつくる桂うり。どれもスーパーではお目にかかれない希少な食材です。これらがスイーツに七変化していると聞けば、「いったいどんな味?」と誰もが好奇心をくすぐられるでしょう。今では全国各地の催事会場にひっぱりだこ。珍しさに足を止める人が多いそうです。人気の筆頭は、日本ギフト大賞2016京都賞を受賞したミルクレープロール宇治抹茶。鮮やかなグリーンと甘さ控えめのクリームにファンが多いと言います。また、ロングセラーの焼きチョコは、カカオの奥に忍ばせた野菜が食べるたびに顔をのぞかせる楽しい味。京都を感じられる新感覚スイーツは、プレゼントにも喜ばれそうです。

京都FLAVOR’Sのおすすめ

ミルクレープロール宇治抹茶

ロールケーキ状に巻き上げた珍しい形のミルクレープ。なめらかで軽い口どけのクリームがくせになるおいしさ。

京都のパティシエはやさいで焼きチョコをつくることもある。

心惹かれるユニークなネーミング。「スバコ・ジェイアール京都伊勢丹」でも販売され、京都土産に人気の商品。

京都錦ろーる

もちもち&しっとりの生地の食感に生クリームのまろやかさがマッチ。ポップな見た目もかわいらしい。

DATA:

京都FLAVOR’S

京都府京都市中京区夷川通油小路西入る西夷川町563番地 夷川ビル1F

TEL 075-611-0975

営業時間 平日 9:00~18:00頃

土・日・祝休み

URL http://www.flavors-kyoto.com/

(2016年11月 現在)

 

京都FLAVOR’S からのメッセージ

商品のご注文はインターネットや電話で受け付けています。また、全国の催事会場でもご購入いただけます。最新の出店情報はホームページよりご確認ください。お近くにおじゃました際はぜひのぞいてみてくださいね。

【取材レポート】
現在はインターネットと催事での販売に限っていますが、以前は市内に店舗を構え、生ケーキも販売されていました。なかでも斬新さで注目を浴びたのは、伝統野菜の堀川ごぼうを小さく刻んで甘く煮て生地に加えたチョコレートケーキ。食べた時の意外な触感とごぼうのほのかな風味が評判になったそうです。もし再販さることがあればぜひ食べてみたい!