広く好まれるハーブ商品を発信

「私自身、ハーブが好きで、日頃からお茶として飲んだり料理に使ったりしていました。今の仕事に携わるようになり販路を拡大していく中で、薬っぽいなどの理由からハーブに抵抗がある人が多いことを実感。ハーブの持つ実力について広く理解を促し、魅力を知ってもらうところから始めないといけないなと思いました」と話すのはハーブラボラトリーの社長 泉佑佳さんです。同ブランドを立ち上げるまでには、一からマーケティングをやり直し、広く受け入れられる味を模索してきました。

ティーコンシェルジュとハーブセラピストの資格を持つ泉さん。ハーブティーをブレンドする際は「誰が飲んでもおいしいと感じられるか」を基準にしています。シングルでも雑味がなくナチュラルなものを軸に組み合わせ、絶妙な配合を探ります。

日常に溶け込むハーブティー

農産物であるハーブは、気候によって出来が変わり、栽培者や産地によっても風味に違いがあります。そのため、仕入れ前は慎重にテイスティングをし、納得できるものを吟味。泉さんの鋭い五感が良質なハーブを見分けます。

ハーブの魅力である香り・色・味を存分に楽しんでもらいたいと、現在展開しているティー商品のラインは３つ。24種類の野草や穀物を配合したロングセラーの「Labo Tea」、朝・昼・夕・夜と各シチュエーションに合うハーブティーをパッケージした「24hours／７days a week」、希少な鹿児島県産の和紅茶をナチュラルなハーブの香りと合わせた「五感ハーブ紅茶」。どれも自然のエネルギーをダイレクトに感じられるピュアな味わいが自慢です。

「商品作りでいつもイメージしているのは日常に溶け込むお茶。特別なものではなく、コーヒーや紅茶を飲むのと同じ感覚でハーブティーを選んでもらえたらと思っています」。

ハーブをアレンジした新感覚調味料

同ブランドから飛び出した新しいオリジナル商品が「かけるハーブ」と「とかすハーブ」です。「毎日の食卓の中でもっとハーブを気軽に食べてもらいたい」という思いから生まれました。

「かけるハーブ」には、昆布ベースの粉末出汁と淡路島産の藻塩を合わせた出汁シリーズと、まろやかなてんさい含蜜糖を加えたスイーツシリーズがあります。どちらも粉砕したドライハーブを主役に50％以上ブレンド。新感覚の調味料は使い勝手抜群で、パスタや肉料理、アイスに振りかけたり、ごはんなどと混ぜるだけで味わいを広げてくれる優れものです。鮮やかな発色は料理に彩りを添え、普段使いからおもてなしのシーンまで幅広く活躍してくれます。

「とかすハーブ」はてんさい糖でハーブをシナモンやローズヒップ、ジンジャーをコーティング。紅茶などに入れるとほのかな甘みとハーブのフレーバーが香り、料理の風味づけにも活用できます。 「既存の価値観にとらわれずハーブのおいしさを発信していきたい」と語る泉さん。女性の繊細な感性が、ハーブの世界観を広げています。