にんじん

にんじんには東洋種と西洋種の2種類に大きく分けられます。私たちが普段スーパーで見かけるものは西洋種で、太さがあり鮮やかなオレンジ色が特徴で「五寸にんじん」と呼ばれています。にんじんは一年中出回っていますが、旬は10月から12月で、栄養価が高く甘味が増します。特に、抗がん作用や免疫力向上が期待できる「カロテン」が豊富です。お正月によく見る赤いにんじんは東洋種の「金時にんじん」で、赤さの正体で抗酸化作用のある「リコピン」が含まれているという違いがあります。

にんじんの皮は出荷される際の洗浄で洗い流されてしまいます。料理やお好みで皮を剥く際は、ピーラーではなく大きめのスプーンを使って表面を削るとムダなく処理ができます。

にんじんの栄養成分

・β-カロテン
カロテノイドという色素の一種で、にんじんの英名「キャロット」が由来になるほど、にんじんに多く含まれる栄養素です。体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。また、抗酸化作用によるアンチエイジング効果が期待できるとも言われています。β-カロテンは油と一緒に摂取することで吸収力がアップしますので、ぜひご参考ください。

・食物繊維
にんじんの可食部100gあたり、水溶性の食物繊維が0.7g含まれています。水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなるので環境を整えてくれます。そのため、免疫力アップの効果に期待できます。

にんじんの選び方・保存方法

先端が丸みを帯びているもので、色落ちがなく全体がオレンジ色の濃いものを選んでください。頭の部分の葉が生えている軸が細いほど、柔らかいにんじんです。保存の際は乾燥に気をつけ、新聞紙で包み立てて冷暗所・野菜室に保存してください。葉が生えているものはどんどん栄養が葉に行ってしまうので、早めに切り分けておきましょう。

ニンジンとショウガのおから和え

材料|4人分(塩分量0.5g)

  • ニンジン・・・・160g
  • ショウガ・・・・12g
  • オカラ・・・・50g
  • ニンニク・・・・1かけ
  • 出し汁・・・・50cc
  • しょう油・・・・小さじ1.5
  • 砂糖・・・・小さじ1/2
  • 塩・・・・ひとつまみ
  • 油・・・・大さじ1/2

ニンジンとショウガのおから和え|作り方

  1. ニンジンは4cmの長さ、3mm厚の細切りにする。ショウガは繊維に添って2mm厚の細切りにする。
  2. 出し汁、しょう油、砂糖、塩を合わせておく。
  3. 強めの弱火で温めたフライパンに油をひき、木ベラで混ぜながらニンジンを炒める。
  4. ニンジンの歯ごたえが残る程度に火を通し、ショウガとオカラを加え、(2)を注ぎいれる。
  5. 木ベラで混ぜながらゆっくりと加熱し、水分を適度に飛ばす。
  6. バットにあけ、粗熱をとってから小鉢に4等分して盛りつける。