ピーマン

健康や美容のためにも、頻繁に食事へ取り入れたい緑黄色野菜のピーマン。ナス科トウガラシ属に分類され、甘唐辛子とも呼ばれています。

名前の由来は、フランス語でトウガラシを指す"piment(ピマン)"から付けられたという説や、スペイン語やポルトガル語でピーマン(の実)やコショウを指す"pimiento(ピミュエント)"から名付けられたなど、様々な説があります。

日本へは、トウガラシとして16世紀頃、ピーマンとしては明治時代頃に栽培が始まったと言われています。当時日本の食卓への登場は少なく、一般家庭に普及したのは、第二次世界大戦後の食生活が洋風化していく頃だと言われています。

スーパーで売られているピーマンは緑色ですが、成長するにつれて赤色や黄色になります。緑ピーマンの旬は、6〜9月頃。完熟してから収穫する赤ピーマンは、その時期よりずれてきます。赤と黄色のピーマンは、緑のピーマンより柔らかくて甘味があるのが特徴です。

また似た種類にパプリカがあります。ピーマンとパプリカは植物学的には同じトウガラシの仲間です。異なる点は、赤ピーマンと比較すると旬が早く、ピーマンより苦味が少なく、形状は大きく肉厚、さらにシャキシャキした食感を楽しめるという所です。

ピーマンの栄養成分


・ビタミンC
ピーマンのビタミンCは熱に強い特徴があります。コラーゲン生成やメラニン生成を抑えるなど美肌効果が期待できます。また抗酸化効果が高く老化やがんの原因となる活性酸素を取り除き、鉄の吸収を助ける作用があります。

・β-カロテン
老化対策に役立つ栄養素。活性酸素を抑えて動脈硬化や心筋梗塞など、生活習慣病から体を守る働きがあります。皮膚や粘膜細胞を正常に保つ働きもあり、免疫力を高める効果があります。さらにはがん予防にも効果的です。

・クエルシトリン
ポリフェノールの一種。高血圧の抑制や抗うつ作用などの効果が期待されます。

ピーマンの選び方・保存方法


・選び方
均等に色濃く、艶々としたものを選びましょう。重みがあり、しっかりと弾力あるものが、食した時に肉厚で美味しいです。またヘタの切り口が瑞々しく干からびていない、黒や茶色に変色していないものが、新鮮な証です。

・保存方法
ビニールなどに入れ乾燥を防いでから、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。3週間程保存ができますが、栄養分がどんどん失われるので1週間を目安にいただきましょう。また洗って切った物を保存する場合は、種とワタを取り除いてからペーパータオルなどで水気をしっかり取り、ラップに包んで野菜室に入れましょう。3日間程度美味しくいただけます。冷凍保存は、風味や食感が損なわれるのでおすすめできませんが、カット後に軽く塩茹でし、水気をしっかり取ってからビニールに入れて冷凍しましょう。

赤ピーマンのファルス
(栄養価の高い赤ピーマンを使って)


赤ピーマンのファルス

材料|4人分(塩分量1.5g)

  • 赤ピーマン・・・・4個(560g)
  • たまねぎ・・・・80g
  • 豚バラ肉・・・・8枚(160g)
  • ゼラチン・・・・7g
  • 粒マスタード・・・・小さじ1
  • ブイヨン・・・・2g
  • ごま・・・・小さじ1
  • しょう油・・・・小さじ3
  • 酢・・・・小さじ2
  • 塩・・・・少々

赤ピーマンのファルス|作り方

  1. 赤ピーマンはヘタを取り、フタになる部分を切り、網焼きで黒く焦がして皮をむく。
  2. 赤ピーマンのファルス
  3. たまねぎはみじん切りにし、水にさらしておく。
  4. 豚肉をゆで、2cm幅に切る。あくと油を取ったゆで汁300mlをとっておく。
  5. ゼラチンは大さじ1の水を加えふやかしておく。
  6. 3)に(4)とブイヨン、ごま、しょう油、酢、塩を加え、ゼラチンが溶ければこして、荒熱をとる。
  7. (1)に水を切ったたまねぎと豚肉を詰め、(5)を注ぐ。
  8. 冷蔵庫でかたまるまで冷やす。